[アルプスの少女デーテ](http://p.booklog.jp/book/27196)を全面的に書き替えた。
スイスの傭兵について調べてたら面白くて。
スイス傭兵は1874年に禁止されるのだが、アルプスの少女ハイジが書かれたのは1880年。
アルム叔父さんがナポリで傭兵になったというのは、おそらく、イタリア統一戦争前の、両シチリア王国時代の頃の話だと思われるが、
両シチリア王国は赤シャツ隊のガリバルディに滅ぼされる。
アルム叔父さんはどこの国の傭兵だったのか。
シチリア王国か。ローマ教皇か、オーストリアか。それともサルディーニャ、或いはガリバルディに雇われていたのか。
答えは無い。ヨハンナ・シュプリは裏設定として知っていただろうけど、今日それを知る機会はない。
勝手に色々と作り話が作れるのだけど、とりあえず無難にローマ教皇軍に雇われたことにしておいた。
ハイジが書かれた年は1880年、物語の中で、ハイジは10才くらいまでなるから、仮にハイジの生まれた年を1870年としよう。
するとデーテの生まれた年はそれより21年前で1850年くらい。
アルム叔父さんはデーテよりも25才くらいは年上だろう。すると、生まれた年は1825年くらい。
シチリア王国が滅亡したのは1860年。アルム叔父さんは35才。トビアスは15才くらい、デーテは10才ということになる。
ちょっと年を食ってる感じだが、この年にデルフリに流れ着いたとして、そんなに設定としてはおかしくないけど、
できればみんなもう少し若いくらいが、設定としてはちょうど良い。
アルム叔父さんは、大工の仕事もやるのだが、それは傭兵時代に工兵だったから、という設定にしてみた。どうよ。
スイスに鉄道ができたのも、1845年から。フランクフルトからマイエンフェルトまで鉄道路線が敷設されたのも、
デーテが生まれてすぐくらいではなかったか。
ドイツ帝国が統一されたのは、1871年。そういうあわただしい感じを付加してみた。
ともかく原作とはだいぶ雰囲気変わったと思う。