なんか、かむろば村もいつの間にか完結していた。こう、完結してしまうといろいろ考えさせられるのだが、形式的に主人公は来訪者のタケである。仮に農村というものを聖、都市というものを俗というとすれば、俗の世界から聖の世界に逃避してきたのがタケであり、もともと聖だったのが中主さんなんだけど、俗と聖の間であくまでも折り合いをつけようとする村長ヨサブロというのが本当はこのマンガの主人公なんじゃないかとも思える。というか、合併吸収されかけている過疎の村の村長というものは、なかなかここまで想像だけで描写できるものではなく、実際のモデルが居るのだろうなと思う。
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