浅草。まあだいたい見るべきものは見終えて、しばらく休館してた樋口一葉記念館にも行った。一葉の直筆の手紙や原稿などがすごいなと思った。あんな原稿を昔の人は読んで活字にしていたのだ。もっと悪筆な人もいたに違いない。台東区立図書館にある池波正太郎記念文庫で見た、池波正太郎の原稿であったか、最近見たやつで、ほとんど判読できなさそうなものがあった。あんなの読まされる編集者はたまったもんじゃないなと思う(一葉の文字は達筆すぎて私には古文書解読と同じ。決して悪筆ではない)。

その後、三ノ輪、町屋、熊野前あたりまで、荒川線に乗りながら散歩したんだが、この辺りには禁煙の飲み屋というものはいまだ存在しないらしい。ラーメン屋や焼き肉屋には禁煙もあるが居酒屋はそもそも禁煙か喫煙可能かの張り紙すらない。こういうのは東武野田線沿線でもみた。
上野や浅草、北千住は少なくとも禁煙か喫煙可能かの張り紙くらいはある(中には禁煙と喫煙可能両方貼ってるふざけた店もある)。つまり警察か役所か保健所か何かが見回りにきて指導しているのだろう。浅草なんかはいち早く、自転車で来た客には酒は飲ませない、もしくは自転車で来るなという張り紙が貼られたが、これもやはり警察が一番に浅草に来て指導しているからだろう。警察だってひまじゃない。町屋あたりの個人経営の店にはいちいち小言を言いに行くことはないのだろう。曳舟や東向島あたりのほうがまだちゃんとしている。
そうやって最近はあちこち飲み歩いていたがいいかげん飲み疲れてきた。夕方とくにすることもないので東武ストアで適当につまみを買って家飲みすれば午前三時には目が覚める。皿洗ったり洗濯物かたづけたり。あれこれやって七時頃にはたいていやることはなくなっている。
まあこんなもんでいいんだろうと思う。何もやることがないってことは良いことだ。そう思えば良い。
土曜日はダメだ。どこもかしこもなんかざわさいている。隣人がベランダでタバコ吸ったり廊下で立ち話していたり。週末なんてものはどこにいこうが居心地が悪い。週末こそ一人で会社にいたほうがましかもしれない。そして平日自宅やアジトでのんびり過ごす。
ユーチューブは毎日見てはダメだな。一週間に一度くらい新作にざっと目を通すくらいでちょうど良い。作業用にだらだら流すならクラシックくらいに限定するのが良い。
両親が二人で、子供を連れずに大阪万博に行ったのが悔しかったのを覚えている。まだ五才だったはずだ。そのお返しのつもりか沖縄海洋博には連れて行ってもらえた。ずっと砂浜で遊んでた。二日目は予定変更してバスツアーになった。私は不満だったが大人たちはみんな喜んでいた。なんとかという鍾乳洞に連れられていき、それなりに面白かった。道ばたでサトウキビを売っていて食べさせてもらえなかったのを今でも恨んでいる。別にまずくてもよかったのだ。どんなものかが知りたかったのだ。しかし買ってもらっていたらもうとっくにそのときのことは忘れてしまっていただろう。買ってもらえなかったからいまだに根にもって覚えているのだ。しかし今となってはそれも父親との貴重な思い出の一つだと言える。
大阪万博跡には大学受験の時に初めて遊びに行った。太陽の塔はあったがほとんど芝生の更地になっていた。ビデオテークというものがわずかに残っていた。ローマ字で Videotēku と表記されていて馬鹿にされた気になった。
フランス語の Bibliotheque から来ているのだろう。もとはギリシャ語で βιβλιοθήκη。
せめて Videotheque もしくは Bideotēku とすべきではないかなどと思った。その展示内容も今から見れば全然面白くもなんともない。1970年の大阪万博のパビリオンなんてものは今からみればただの張りぼての見世物小屋みたいなもんだろう。
愛知万博には取材に行った。サツキとメイの家以外にはまったく興味がなかった。あんなところにわざわざ人混みの中出掛けていく必要は無いと思った。もう20年も前のことになる。つまり私は当時40才だったということだ。
今の大阪万博。もちろん私には興味がない。しかしながら子供には面白いのかもしれない。
子供の頃行った熊本にある三井グリーンランドというところは面白かった。今行けばたぶん大したことはないのだろう。多摩ニュータウンのキティランドや、よみうりランドには行ったことがある。まあ、どうってことはなかった。ハウステンボスには2度行ったことがある。まあ、1度目はそれなりに楽しかったかな。ロサンゼルスのユニバーサルスタジオには行ったことがある。まあまあ面白かった。ディズニーランドには絶対行かないことに決めている。ディズニーが嫌いだからだ。
浅草ホッピー通りのたぬき、昭和46年創業とあるから、今年で54年、女将さんは創業当時からここをやっているというのだから、70才は当然超えているのだろう。この店平日は15:00からしか開けない。15:00きっかりに開くというわけではなく、17:00過ぎないと開かないこともある。昼飲みしたい客(私のような)には困るがそういう店なのだから仕方ない。実際平日は周りの店は先に開店していて、道に呼びこみも立ってないから平日の早い時間帯はガラガラだ。だが私にはそれが心地よい。google maps のレビューには女将さんが怖いとか注文を間違えるとかいろいろ悪く書かれているがそりゃこの店がめちゃめちゃ混んでるときに来るからだろう。食べ物も飲み物も高いというが、安い飲み屋なら上野に行けばいくらでもある。ここ、たぬきは唯一無二の店だと私は思う。この店はホッピー通り界隈でもっとも古い店、というわけではないらしい。そりゃそうでこの通りには昭和46年頃にはすでにもつ煮や牛すじの店がたくさん建ち並んでいたのだろう。


このピンク電話というのだろうか(正式名称は特殊簡易公衆電話というらしい)。今ではたぶんNTTはこんな古い型の公衆電話をできるだけ運用したくないのに違いない。だからアレも使えません、コレも使えませんと張り紙がしてあるけれども、店主の女将さんは、いやまだ普通に使える、と言っている。ためしに使ってみようかと思ったけど使い道がないのでとりあえず今回はやめておいた。
ほかにも君塚食堂に行ったりする。ここは17:00に閉まるので、15:00くらいから飲みたいときには良い。もちろん土日は混んでいる。あとはほていちゃんくらいか。いずれも禁煙なのが良い。
ついでだが、上野公園の東照宮第一売店。一度は行こうかと思っていたが、まあ普通。

