Heidi, translated by Louise Brooks 1885

「ハイディ」だが、
Heidi’s Lehr- und Wanderjahre が出たのが 1880 年。
続編の
Heidi kann brauchen, was es gelernt hat が出たのが 1881年だった。

[初フランス語訳](http://www.e-rara.ch/sikjm/content/titleinfo/5337916)
は 1882 年。
原著の版元 Gotha: Perthes が出版していて、訳者は不明。
Heidi’s Lehr- und Wanderjahre のみの内容。

[英訳は1885年](http://www.e-rara.ch/sikjm/content/titleinfo/5320749)。
訳者は Louise Brooks。
出版社は Couples, Upham, and Company,
The Old Corner Bookstore, 283 Washington Street, Boston.
巻末の広告の価格がドルで書かれているので、間違いなく、
イギリスではなくてアメリカのボストンだ。
こちらは前編と続編両方の合冊になっている。
これがおそらく最初の英訳。
そしてハイディを世界的に有名にした本なのだろう。

> From the pleasant village of Mayenfeld a path leads through green fields, richly covered
with trees, to the foot of the mountain, which from this side overhangs the valley with grave and solemn aspect.

冒頭だけだが、ドイツ語原文と比べてみると、そのまま自然に訳されていることがわかる。

> Vom freundlichen Dorfe Maienfeld führt ein Fußweg durch grüne, baumreiche Fluren bis zum Fuße der Höhen, die von dieser Seite groß und ernst auf das Tal herniederschauen.

[「ハイディ」邦訳疑惑](/?p=17598)参照。

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