庵野秀明監督の実写作品をいくつかみた。
『ラブ&ポップ』は原作が村上龍、『エヴァ』をやった直後にDVカメラで撮った作品。
まあ、民生用カメラ出始めの頃にそれをあえて使ったことと、アングルにこだわりは見えるものの、庵野らしさはほとんどない。
私はこういう、渋谷で女子高生がどうしたこうしたという話が好きじゃないのかもしれない。見てていらいらしたので途中でやめてしまった。渋谷、女子高生、1990年代。自分にとって嫌な思い出しかないからかもしれない。
村上龍の作品もそれほど好きではない。『限りなく透明に近いブルー』は読んだことがある。こういうものがブンガクなんだな、ついてけないな、としか思えなかった。まあ、私の中では山田詠美とか内田春菊と同じジャンル。
その村上龍が、女子高生の援助交際ものを書いて、しかもネットでネタバレなんか読むと、おじさんが援助交際する女子高生に説教するみたいなストーリーになっているらしく、まあ、まったく共感できないなと思った。さすがの村上龍も女子高生の売春を書くことは社会通念上できなかったわけよね。彼も功成り名を遂げたから、リスクを冒す必要もなかったわけだし。
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