女性専用空間

駅から降りてすぐに銀行があるというのは、まあしかたないと思う。飲食店があるのも良い。しかし化粧品とか服とか高級ブランド品の店がありがちなのはどうだろうか。私は駅前にはスーパーとか生鮮食料品や雑貨などを売る店があればよく、ブランド品の店などは駅から離れたところにしか建てられないように規制すべきじゃないかとさえ思う。その方が社会的コスト(移動距離とか時間とか)を節約できて良いはずなのに。

女性が「女性専用空間」を守りたいという運動をするのは良いとして、そこにある本質的問題ってのは、まさに、女性だけに社会的リソースが使われすぎているっていうことなはずなんで、そこをなんとかクリアしてもらいたいと思うね。

江戸時代だとそもそも銭湯は混浴だったし、明治以降も『伊豆の踊子』なんか読んでると、別に男と女がきっぱりわかれて入浴している感じではない。公衆便所というものも昔は非常に不潔だったのが、バブル期に急にきれいになった印象がある。

ホテルとか高級百貨店が、きれいなトイレを、特に女子に対して提供するというのは別に良いとして、公共の空間にトイレを置くときは、まず第一にその面積をどうシェアするのかっていうことが問題になると思う。私のイメージだと男はトイレに行っても済ませることを済ませてさっさと立ち去るんだが、女子トイレには小便器も無いし、化粧したり、長くいすぎて面積も要するように思えるんだよね。

でも地方自治体や公共交通会社にしてみれば、いまやそんな女子にばかりリソースを割きたくないんだと思うんだよ。多目的トイレを作るにしても、男子トイレか女子トイレを削らないと新しく作れないとか、とにかく女子トイレにやたらと費用がかかるってことが、今起きてるほんとうの問題なんじゃないの。トランスジェンダーとかよりもさ。女子トイレにできる長蛇の列。あまりの回転率の悪さ。事実なんだよね。女が男より社会的リソースをたくさん使っているという、隠しようのない、紛れもない事実。

でも政治家とか自治体とか鉄道会社ってそういうことを直接は言いたがらないじゃん。女はトイレ長いんだよって言えば女性差別だって言われる。女は話長いんだよって言った政治家みたいにね。女性の側もそういう問題があることは知ってるはずなのに敢えて議論の場に持ち出さないじゃん。マイナンバーカードだってそうだよね。社会のリソースを使っているのならその社会のルールなりマナーなり守って、リソースをシェアしよう、どこまでなら許容範囲なのって議論を直接すりゃいいだけじゃないのかな。

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