思うに、

学者には学者の仕事の仕方があり、政治家には政治家の仕方がある。
学者の仕事と政治家の仕事が違うのは当たり前であって、だからといって、
「政治家は学者と仕事の仕方が違うから」と辞められちゃあ困るんでないかい。
学者は政治を辞めることはできるかもしれんが、政治家は政治を辞めることができないのだから。

たとえば、芸術家と科学者がコラボレーションしようというとき、
芸術家と科学者が互いの立場を理解しないとうまくいかないのと同じだろ。

政治のやり方は、学者の発想とは違って当たり前であり、ときと場合によっては、政治のほうが正しかったり、
学者の筋論のほうが正しかったり、いろいろだろうと思う。
学者としては、筋を通すのが仕事だろうが、政治家はそこを融通きかそうとする。
で、なんかおかしなことを政治家がやって自分の意見がとおりませんでしたから辞表を出すというのでは、
まったくコラボレーションになってないと思うんだよね。
なんかたまたま頼まれ仕事をやったが気に入らなかったから辞めたみたいな印象。

それに、なんか、政治家は素人ばかりで困るとか言ってるようにも思えるが、
政治家はいろんな事案から総合的な判断をするのが仕事であって、個別の科学技術に素人なのは当たり前のことであり、
学問ばかりやって飯を食ってる学者が物知りなのも当たり前であり、
だから学者を呼んで意見を求めているのだろう。
意図的に無視したのならともかく、あれこれあわてててたまたま見落としたようなことまで、いちいち指摘して何の解決になるのか。
なんの意味があるのか。
あんたたちがもっと行政をサポートしてやらんで誰がサポートするんですか、という気持ちになる。
それに、これまでの事例・判例・対策等をただ列挙してそれと政府の対応が違うという指摘をするだけなら、別に学者でなくとも、
ただのマニアやものしり博士だってできることではないのかなあ。

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