[川越素描](http://p.booklog.jp/book/32888)の試し読みを増やした。
ほとんど無料で読めるが、完全版を読みたい人だけ有料にしてあるという状態。
今回無料化したのは、長尾景晴の乱のはじめのところと川越夜戦の部分だ。
川越夜戦は、太田道灌の江古田原の戦いを北条早雲が目撃して、孫の氏康が道灌の戦法を参考にした、
というややこしい仕組みになっている。
これは、『ナポレオン 獅子の時代』で、ナポレオン・ボナパルトが、
若い頃のカスティリオーネの戦いを、アウステルリッツでより完璧な形で再現してみせた、という話を参考にしている。
いや、というよりは、ナポレオンのアウステルリッツの戦いを目撃したプロイセンのクラウゼヴィッツが後にその戦法を参考にした、
という逸話の方に近いな。
むろん、江古田原の戦いも川越夜戦も、実際はどんな戦いだったかほとんどまったくわかってない。
完全な作り話、創作といって良い。
カスティリオーネやアウステルリッツの戦いに似ているわけでもない。
一言で言えば「籠城する味方を囮にして、敵を一箇所に集めて一網打尽にする戦法」なのだが、
もはや自分がどうやってその話を思いついたか、思い出せない。
敢えていえば木曾義仲の倶利伽羅峠の戦いに似て無くもない。
ハンニバルや楠木正成の戦法にも似たようなのがあったかもしれん。
もしかすると厳島の戦いとか長篠の戦いに似てるかもしれん。
いや、アウステルリッツの戦いというのも、敵に丘の上の良い場所を先に布陣させておき、
退却するふりをして、敵が陣地を出てくると、今度は自分らがその丘を取り、
中央突破によって敵戦力を分断、
総崩れになった敵を追って各個殲滅する、という手法だから、似て無くもないわな。いや、やっぱり全然似てないな。
なんかだんだん自分でもわからなくなってきた。