『なぜもっと早くやめられなかったのか』という番組をNHKがやったそうだが、
それってそもそも結果ありきなのよね、結果論だと思うんだよ。
タイトルの煽り文句だけで脊髄反射して悪いが。
他の戦争との比較をしないと、
終戦のタイミングが早かったか遅かったかなんて判断できないと思うんだよね。
結局日本の中の事情だけであれこれ言ってるんだろう。
一番参考になるのはベトナム戦争だと思う。
原爆が使用できないという状況で、本土決戦ならばああいう状況になり得た。
ナチスドイツだって、
ベルリンが陥ちるまでドンパチをやめなかった。
中東では未だに自爆テロが続いている。
アフガン戦争だってベトナム戦争だって、ソ連が、アメリカが圧勝すると言われて、
結局はその正反対の結果になったのだが、
それについてどう思っているのか。
イランが世界を相手に戦争を始めたらどんなことになると思うのか。
他の戦争の事例もすべて調べてみろよ。どういうタイミングで降伏しているか。
どういう条件下で降伏しているのか。
降伏すると決定する手順は。
誰がどう判断するか。
その判断は、正しかったか間違っていたか。
ありとあらゆる事例研究をしろよ。その方が重要だろ?
それらと比較したとき必ずしも日本の降伏は遅すぎたとは言えない。
もちろん、原爆を投下された直後に降伏するということはできたかもしれない。
しかしそれにしても一週間ほどのことだ。
戦争を継続するつもりだったのを急遽降伏することにしたのだから、
そのくらいの時間はなんだかんだでかかるだろう。
だけど番組の中で『なぜもっと早くやめられなかったのか』
というのはおかしい、
もっと遅いこともあり得た、などという意見がでることはないんでしょう。
どのくらい早くやめるべきだったかという議論がただ展開されるんでしょう。
その方がずっと戦争経験の形骸化じゃないの。
戦争の記憶を洗脳教育で消し去りたいだけじゃないの。
戦争を直接自分に関係あることとして考えてないだけだろう。
問題なのは、みなが、特にマスコミが、ただ結果論で判断しようとしているということで、
あらゆる可能姓を考慮せず、
他の歴史的事実と比較することもなく、
判断停止しているということであって、
それこそ日本が戦争をおっぱじめた最大の原因だろ。
原発事故にうまく対応できなかった最大の原因だろ。
あらゆる可能姓を想定して、判断停止せず、結果論で語らないことこそ、
一番重要なことなんじゃないの。