エウメネスとか。

KDP時間というのは、太平洋標準時、つまりシリコンバレー標準時であって、日本時間は16時間遅れ。
無料キャンペーンを開始しても一日くらい遅れるらしい。

「安藤レイ」に関しては、まあ、たぶん誰が読んでもそこそこ面白いのではなかろうか。
歴史物ですらないし。

「エウメネス」もすでに公開しているのだが、こちらはいまだにあちこちいじっている。
歴史物は収束しにくい。
なぜかというに、新しく調べてわかったことがあると、どうしても書き換えてしまいたくなるから。
「エウメネス」はどちらかと言えば短編なので、他と同じ値段を付けていいのか、
短編集という形でまとめて出した方が良いのではなかろうかと迷った。
が、とりあえずどんどん出していくことにする。

「90日ごとに最長で5日間無料で行うことができます。」とのことなので、基本的に無理な安売りはせず、
70%ロイヤリティで、これからは 2.99us$ もしくは250円固定で売ることにする。
もともと、広報とか市場調査というのは「負の売り上げ」であり、無料キャンペーンというのも、
本来売り上げになったものをタダで配るわけだから、要するに、よくある広報費の一種なわけだ。
本なんて図書館に行けばタダで読めるわけで、無料キャンペーン常時チェックしてタダで読みたがる人ほど読書好きなわけだが、
そういう人たちにはどんどんタダで読んでもらう。それで話題にしてもらう。
そして本をわざわざ金出して買う人たちが出てくればそれでよい、ということではなかろうか。

デジタル著作権管理(DRM)は基本的にかけることにしようと思うが、「エウメネス」だけははずした。
出版してしまうと変更できない。
どちらが良いのか今のところ判断できてない。

ま、ともかく KDP はアマゾンが胴元なので、アマゾンのやり方に完全に乗っかる形でやってみる。

「ブラックジャックによろしく」はKindle版(無料)で全部読んだ。
入院する前に読み、入院後「安藤レイ」を書いたあとで再読した形になった。
循環器科や心室細動の話などは興味深く読めた。
たぶんこれを読んでいたせいで私はだいぶ大学病院とか研修生というものに寛大になれたと思う。
「ブラよろ」の影響は受けてなくはないはずだが、「安藤レイ」はまったく全然違う話。
良くも悪くも佐藤秀峰は商業誌の人であり、それはそれで良いと思う。

たぶん KDP は今もだいぶマンパワーに頼ってるのだと思う。
以前より、出版が非常に速くなった。すいているのだろう。
一冊買うと順位がすぐに1000番台になるから買う人も一時期より減ってる感じがする。
アマゾンのオンライン販売がここまで普及するなんて最初誰も思わなかったし、
KDP がどのくらい伸びるかも、今後数年様子を見なきゃわからんだろう。
やってみると非常に面白い。
改版したのが kindle cloud に反映されないという仕様は痛い。
それをメイルなりでいちいちカスタマーサービスにお願いして、つまり人を介して更新しなくてはならないのもめんどい。

そのうち、アマゾンもある程度は自動的に対応してくれるようになるんじゃないかと思うのだが、
今はようすをみながら人出でやってるのではなかろうかなあ。
こちらもアマゾンの試行錯誤に付き合わされている感じだが、それはまあそれでよい。

佐藤秀峰の本が売れているのは、もともと商業誌で書いていて映画にもなってオンライン版も他に先駆けてやって、
いろいろ出版社ともめたりして話題になったからで、単純に無料サンプル見た人が有料の本まで買っている、という図式では説明できない。
ああいうけんか腰のやり方は私はやりたくない。
燃焼はするが、生体の代謝のように比較的低温で盛り上がってくれるのがベストだ。
暑苦しいのは、いらん。

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