鎧袖一触

投稿者: | 2013年4月21日

岩波文庫『日本外史』では

> 至如平清盛輩、臣鎧袖一触、皆自倒耳。

> 平清盛輩の如きに至っては、臣の鎧袖一たび触るれば、皆自ら倒れんのみ。

と訓じている。
しかしまあ、
「臣の鎧の袖ひと触れにて」とも訓んでもよかろうし、
そもそも「触るれば」(已然形)であろうか。
古典文法に則れば「触れば」(未然形)ではないか。
あるいは「一触せば」ではないか。

教育勅語の「一旦緩急あれば」の例もある。

あれ、前も同じこと書いた気がする。
そうだ、[有者](/?p=11451)だ。
万葉集にしろ漢文にしろ已然形と未然形の違いが曖昧で困る。

宣長の歌

> 書読めば昔の人はなかりけりみな今もある我が友にして

これは「書読まば」では少し変だ。
「もし本を読んだら」ではなくて「本を読むと」だからだ。
しかし話は戻るが、
「もし一旦緩急事があったら」とか「もし袖が触れたら」という意味に取るのが自然なわけで、
やはり未然形なんじゃなかろうか。

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