『明治天皇記』明治二年正月、『馬場始』というものが行われ、そのとき天皇が初めて馬に乗ったらしい。
以後、明治二年には「御乗馬」の記録が頻繁に出る。
明治十年くらいになるとあまりに天皇が騎馬を好むので、岩倉具視が諫めているほどである。
調べると、馬場始は馬騎初(うまのりはじめ)の別称であり、
室町幕府は正月二日、
江戸幕府は正月五日に行ったという。
だが、宮中行事にそんなものがあるはずがなく、
たとえあったとしても天皇自ら馬に乗るはずがない。
天皇が馬に乗った、などという記録があるかすらあやしい。
天武天皇や雄略天皇が果たして馬に乗っただろうか。
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