秋成

秋成の擬古文は、宣長のような堅苦しさもなく、なめらかですばらしい。

みかどに立てば、世をまつりごち、庵のどかに住みなしては、あまねく病に験ある薬を舐めわきて、惻隠とかの心をいたせしとや。

「まつりごち」は「まつりごと」を活用させた語だが、源氏物語に出る。「あまねく病にしるしある薬」とは酒のことであるらしい。なんかしびれるな、こういうのを美文というのだろう。やはり秋成はちゃんと読まねばならぬ。馬琴とか春水とか京伝とかは差し置いてまず読まねばならぬ。秋成は文法とか仮名遣いなどがやや乱調なのだが、そこもまた彼の味か。秋成と宣長の長所を合わせれば完璧な擬古文ができあがるだろう。源氏物語の文体を現代にそのまま復活させることはできない。秋成や宣長の文体は近世なので、なんとか現代風にアレンジすれば、今でも使い物になるんじゃないか。そのうちこのブログでも実践してみるか(笑)

それはそうと、しばらく酒を飲まずにいると低血圧になるようだ。血圧計で測ってみてもそうだし、朝寝起きが悪くなるし、立ちくらみもする。おそらくついでにコレステロール値も下がるのではないか。毎日何キロも歩いてみたり、断食まがいのことをしてみても、あまり効果がなく、結局酒をやめれば体調が良くなるということか。

血圧高い方が寝覚めも良いし活発に動けるが早死にする。低血圧なくらいな方が長生きする。

まあこれまで人の何倍も酒を飲んできたから、そろそろ週に一度たしなむ程度にするのもよかろうか。このへんで酒池肉林とか言ってるのを見るとうらやましくもあるが。

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