ウクライナ戦争だけど、もはやウクライナが勝つとかロシアが勝つというような話ではなく、ウクライナは勝てないし、ロシアも勝てないという結論は出てしまっているように思う。ウクライナはロシア占領地を奪還することはできない。現状維持のまま停戦ということになるはずだ。ではロシアの勝利かというとこれもなんとも言えない。ウクライナは親ロシアから反ロシアとなり、実質的にロシアの影響力は削がれたからだ。後は、ウクライナがEUに加盟するかNATOに加盟するのかという程度の話になるが、すでに実質的にウクライナはEU連合でありNATO軍である。金も軍備ももらってる。もうこれ以上の結論が出ようがない。
ロシアには膨大な地下資源があり外貨に困ることはありえない。農業においても工業においても自給自足できる。プーチンの後はどうなるかしれない。だが、プーチンに匹敵する後継者が出てくればロシアは決して死なない。
ウクライナは西側という生命維持装置を取り外せばすぐ死んでしまう。これからウクライナはずっと不治の病人のままだ。だがそれでもロシアの衛星国にとどまるよりはましだったのかもしれない。ウクライナもそうだが、EUは東欧やバルカン諸国などという病人を大勢抱え込んで、どうするつもりなのか。死ぬのか。
ウクライナはもう少し強いのかと思ったが全然だった。あれだけがっつりアメリカが肩入れしているのに、クリミアも取れない、東ウクライナも解放できない、ベラルーシにも攻め入らない、ましてモスクワ侵攻もできない。実はもうちょっと頑張るのかなと思っていたのだが。実はもともとそんなにやる気はなかったのかもしれない。少なくともクリミアや東ウクライナには親ロシア住民が多いのだろう。だからロシアを追い出せないのだ。それ以外理由は無いじゃないか。
あるいは実はゼレンスキーってそんなに人気無いのかもしれない。キエフとモスクワなんて大阪と東京程度の違いしかないのかもしれない。せいぜい島津と徳川程度の違いかもしれない。ならばウクライナが本気にならなくてもまったく不思議はない。同じことは北朝鮮と韓国にも言えるのだろう。ドイツが統一したのは東と西がガチンコで戦争して他方を占領したからではなかった。東が勝手に潰れたからだ。同じことは朝鮮半島統一にも、そして台湾と中国についても言えるのだろう。ベトナム戦争もある意味そうだったのかな。南が勝手に自滅したとか。確かに今のウクライナはかつての南ベトナムによく似ている。
クリミアや東ウクライナはすでにロシア人が多く住みすぎていて、ウクライナには返ってこないってことは、開戦前からわかっていたはずだ。わかったうえでそれでも一応ドンパチやってみて、結果は見えたのだから、さっさと停戦して、ロシア占領地は事実上ロシア領って形で運営する。ウクライナはロシアとの腐れ縁を切り、西側諸国の一員としてこれからはやっていく。落とし所はもうすでに見えている。まだなにかうだうだやることはあるのだろうか。このまま継続しても、アメリカとはともかくとして、ヨーロッパはどんどん疲弊していくばかりだろう。特にドイツやフランスにとってなんのメリットもないように思えるのだが。もうポリコレとか、いろんなことにすべて、ありとあらゆることにヨーロッパは諦めてるのかな。