レバナス1本リーマンなんか見てると、アメリカが無限に借金をし続ければ理論上リセッションにはならないがそういうことができるのか、ということを言っていて、昔は1ドル借金をしてそれを公共投資に回すとそれが8ドルとか9ドルくらい米ドルの資産価値を上げていた、国が借金をすることによって通貨の価値が上がっているうちはそれでよかったが、最近は国が1ドル借金すると通貨の価値が50セントくらいに下がってしまう。アメリカが借金をすることによって基軸通貨たるドルが世界に流通することになり、経済を活性化し、ドルの価値を上げているうちは良かったが、今はもう借金をしすぎているので通貨価値が下がるばかりで、そうなるとインフレになって結局アメリカは死ぬと言っていて、まあそれはそうなんだろうなと思う。
アメリカは結局経済問題を政治で解決しようとしているのだと思う。ごくあからさまに言えば、戦争が起きればあっという間にアメリカは好景気になって借金は帳消しになってしまう。
もひとつ。ロシアはプーチンが死ぬとプーチンに代わる指導者はもう現れてこないだろう。中国にしても、鄧小平、江沢民と、開放路線を突っ走ってきて、習近平はその勢いでここまで中国経済を盛り上げたけれども、過剰投資が過ぎて不良債権だらけになった。新築物件ばかりのうちはまだ良い。日本だと需要があるところに鉄道を通すが、中国の地方政権はとんでもないところに線路を通し駅を作るから乗客がいない。収入が無い路線はメンテナンスもされないからそのうち電車を安全に走らせることもできなくなるだろう。不動産もそうだ。人が住まず、テナントが入らない建物は維持ができずどんどん老朽化する。
習近平の次の指導者がどんなに優秀でも、中国はこれまでにあまりにもツケをためすぎた。
ウクライナ戦争というものも、そろそろプーチンも寿命で死ぬし、その後のロシアはとるに足りない、ほとんど影響力のない田舎国になってしまうかも知れない。いつまでもそんなロシアの属国でいても仕方ないと先読みして起きたものかも知れない。ベラルーシは独裁国家で大統領も年寄りだからロシアに付き合う気になったが、若者はできるだけ早くヨーロッパの一員になりたがっているかも知れない。
で、戦争が起きなくても、プーチンと習近平がいなくなれば、アメリカ一強の時代が来るしかない。基軸通貨ドルの地位は安泰で、多少借金しても誤差の範囲、ということになるかもしれない。ソフトランディングとはそのことを言っているのかも知れない。
アメリカ帝国主義は今やその本性をまったく隠そうともしなくなってきた、とも言えるし、アメリカはそもそもいつもその本性をむき出しにしてきたともいえる。