動機

なぜ私が自分で小説を書くかという理由の、おそらくかなりの割合を占めるのは、
今の世の中の小説を読んでもどれも面白くないから、自分で読んで面白いものを書きたいということだ。
しかしこれはマーケティング的に言えばかなり無謀であり、
普通の職歴、普通の学歴の人たちは普通のテレビ番組を見て、普通の小説を読み、普通のアニメを見るものだ。
このあたりが一番読者層が厚くて、要するに売れる。
もっと言えばテレビドラマの原作にでもなりそうな小説というのが一番売れる。
さらに言えば、それ以外の小説というのは、流通に乗せてももうからない。
だから最初から乗らない。

そういう意味では、私の書くものは、普通の恋愛小説からはかなりはずしてあるし、
歴史小説と一般に言われるものからもそうとう逸脱している。

たとえばスースは田舎育ちの箱入り娘で才女で酒好きで理系大学院進学希望で男をいまだ知らないという設定だが、誰が感情移入できるのだろうか。
書いていて気がめいる。

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