坑夫

投稿者: | 2002年7月24日

夏目漱石の「坑夫」というのを高校生のころに読んだが,
あまり有名な小説でないので,それ以来見かけたことがなかった.
漠然とどこかの炭坑のようなものを想像していたのだが,
青空文庫で読み返してみると,
この東京から北の方へむやみに歩いて松原が延々と続くというのは,
どうやら川越街道の描写のようだ.
とくに「松原が延々」というのは志木から川越の手前あたりのことに違いない.
川越街道は「栗よりうまい十三里」で東京から 52km だから,
夜通し歩けばだいたい三芳町あたりまでくるだろう.
もしかして夜中に寝た八幡様というのは上福岡の鶴ヶ岡八幡神社だったかもしれん.

板橋街道というのが出てくるが,これはつまり中山道のことだが,
これとは別もののようだ.
中山道とは別に北へ行く街道と言えば,
あとは水戸街道があるが,
水戸街道や中山道は川を越えたり田圃を過ぎたりしてわりと変化がある.
その点,川越街道は,志木を過ぎて柳瀬川をわたってからはほとんど何も変化がない.
まず間違いないだろう.

さらに行くと,牛込神楽坂のようににぎやかで,
東京と同じふうな人がいる町で,汽車のステーションがあるというところにでる.
これは川越のことだろう.

それから汽車で足尾銅山に向かったとある.
川越から足尾銅山へはずいぶん乗り換えがあるが,
まあともかく,
川越街道あたりで若者を勧誘して足尾銅山につれていく商売をしていたというのは大いにあり得る.

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