亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for the ‘アニメ’ Category

今敏

01.14.2017 · Posted in アニメ

今敏の劇場版アニメ4作を全部見終わったので、感想を書いておく。

今敏監督が原作も書いた『千年女優』と『東京ゴットファーザーズ』はやっぱ雰囲気似てるのよね。 『パーフェクトブルー』『パプリカ』はやっぱり原作の骨が残っていて、 『パプリカ』はかなり勝手にいじったっぽいが、 筒井康隆原作だと言われればなるほどそうかと思わせる。

しかし『パーフェクトブルー』は原作もしくは脚色の原型がかなりそのまんま残っている感じで、 監督はもちろんアニメーションの部分はコントロールしてるわけだが、 今敏監督以外の要素がかなり濃厚だとみた。 いろんな伏線も後でちゃんと説明されている。 演劇と現実がちゃんぽんされているのでわかりにくいが、 全部見終わってみると、どこがドラマで、どこが現実で、どこが夢か妄想か、 というのがわかるようになっている。 竹内義和というサイコホラーの作家がきちんとサイコホラーを書いているからだと思う。 ごまかしがない。 もしかすると原作はもすこしストレートな話で、 それをアニメ化するにあたって少し謎解きをひねったのかな。 原作は入手困難のようだが、アマゾンの作品解説とか読むと。

『千年女優』もやはり演劇と現実をちゃんぽんにした作品で、 単なる劇中劇ではなくて、劇の中に劇を入れ子にしてさらに相互に絡めたりして、 『パーフェクトブルー』の延長線上にあるわけだが、かなりファンタジー色が強い。 一応最後までみて、ヒロインの回想や妄想がファンタジー仕立てになっている、 ってことはわかるんだが、 『パーフェクトブルー』みたいに緻密ではない。 理屈でちゃんと説明できない要素が多い。 かなり迷走している。 ヒロインが一目惚れした男を一生追いかけ続けるという設定も少し無理があると思う。

『パーフェクトブルー』と『千年女優』を見た筒井康隆が今敏に『パプリカ』のアニメ化を希望したというのはあり得る話だと思う。 『パプリカ』ではこんどは夢と現実が入り交じる。 これもストーリーはほとんど破綻しかけている。 映像のおもしろさで強引にまとめている。

『東京ゴットファーザーズ』は一種の群像劇なんだけど、 ストーリーがご都合主義すぎて、何でもアリな展開で、途中でついていけなくなる。 今敏という人が、自分でストーリーまで作ってしまうと、こういう浪花節的なものになってしまうのだろうか。

でまあ、映像的には『パプリカ』がやはり一番すごい。 でもまあこれは監督一人の力というよりはマッドハウスのスタッフがすごいんだろうと思う。

『パーフェクトブルー』は映像以外の部分は今敏の作品とは言いがたいが、 完成度は一番高いと思う。

『千年女優』はまあまあ。

『東京ゴッドファーザーズ』は映像のおもしろさはもちろんあるのだが、 あまり評価できない。

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10.06.2016 · Posted in アニメ

「君の名は。」について少し考え違いをしていたかもしれない。

日本のアニメはハイジの頃はまだ普通だった。 しかしそこからジブリが出て、押井守がでて、細田守が出て、 押井守は明らかにやり過ぎで、 細田も最初はよかったが「おおかみこども」みたいなアートっぽいっていうか、 社会問題っぽいほうへ突っ走ってしまった。 ジブリももう普通のアニメはやらなくなったし、 今敏はあんなだし、 庵野秀明とか、イウモオロカナリ。

みんなアート志向になっちゃって小難しくなりすぎた。

そこにラノベっぽくて村上春樹っぽい「君の名は。」が出て来たので、 大学生とかがみんな映画館に見に行った。 小学生がドラえもんや名探偵コナン見に行くような気分で。 そう、普通の女子大生が見る普通のアニメってのが、あるようでない状態だったのよ。 アートかオタク向けになりがちなのよね。 まあ、私ならアートでもオタクでもないアニメをわざわざ見たりはしないが。 見てないからしらんけど、まあ見た人には話は聞いたが、 同じ少女漫画系でも、氷室冴子原作の「海が聞こえる」みたいなやつなら見てやっても良いんだが・・・。

背景が綺麗なちょっと不思議系の映画でしょう?違うの。 ただそれだけじゃないっすかねえ。 とりあえず自転車二人乗りは許せん。 こないだも高校生が二人乗りしてるの見たが、アニメの影響だよ、警察取り締まれよ。 まあそれもこれも含めてすべて新海誠って人は計算尽くでやってるよね。 オタク的要素を殺し、自分を殺し、女子高生や女子大生に受けることだけを目的に作った。

庵野秀明は世の中とか女子に迎合せず、自分の世界突っ走ってあんだけ人集めて、 評価も得たからまあいいんじゃないんですか。

今敏だけど、あれ、マッドマックスの画力がなければ、見れたもんじゃないと思うんだがなあ。 映像表現に過度に依存してるよね。 マッドマックスはすごいけど、あれストーリーだけノベライズしたら何も残らんよな。

追記。江川達也が言っていることもだいたい同じだ。

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ジブリ

08.09.2014 · Posted in アニメ

ディズニーチャンネルなど見ていると、 どうしても、なぜジブリはディズニーになれなかったのだろうと考えてしまう。 「もののけ姫」や「千と千尋」を出してた、一番体力のある頃に、 もう少し経営を多角化しておけばよかった。 ディズニーみたいにCGも使い、ゲームも作り、実写も作り、 ジブリチャンネルみたいなものも始めていればよかった。 しかしそうしなかったのは、宮崎駿や高畑勲というワンマンがいたからだろう。

ジブリは「もののけ姫」や「千と千尋」でCGを使いこなしてみせたのにそれを棄てた。 文芸的な、手描きセルアニメにこだわることによって、 ディズニーや他のアニメ制作会社と差別化を図ったつもりだろうが、 自分で自分を縛ってしまったのだ。 CGが使えなければ当然ゲームも作れない。 ゲームというものに対する反感や憎悪を感じる。 子供はぎりぎりアニメはみても良いがゲームは悪だ、そう思っているのに違いない。 だからジブリ美術館のような方向へと走っていった。

時代に逆行して手描きセルアニメばかりやってれば制作コストは増大し、 古典芸能に、伝統芸能みたいになっていくしかない。 そういう文芸部門は残しつつ、新しい部署や新しい人材を育てていけばよかったのだ。 宮崎駿や高畑勲が引退するのを待つまでもなく。 しかし日本の企業は、そういうトップダウンの経営判断が苦手だ。 鈴木敏夫ですらそれができなかった。 日本のゲーム会社がみな過去の成功体験にとらわれて世界企業に育たなかったようなものだ。

ドワンゴはそんなよどんだ日本社会の救世主のようにも見える。 しかしジブリはすでにだいぶ体力を失った。 宮崎駿は老いて、彼以外にはとくにめだった監督がいない。 監督というよりか、原作と脚本が地味すぎる。 一般受けするはずがない。

なぜここまでこじらせなくてはならなかったのか、というのが結果論ではある。 ぎりぎりまで「マーニー」に期待していたのかもしれない。 「マーニー」がこけたせいでやっとジブリのメンバーもあきらめがついて、撤退できたのかもしれない。 まさか監督を一子相伝しようとしたのか(特に血縁という意味ではなく)。 なぜそこまでしてジブリを一色に染めたいのだろう。 なぜそんなにしてまで孤立主義・純血主義なんだろう。 ジブリという会社で作品を作ることとジブリという会社を経営することとは別なはずだ。

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ぽにょ

04.27.2010 · Posted in アニメ

今更はじめてポニョを見る。 海のもののけ姫というか。千と千尋というか。 魔法と妖怪の話。 海の波の上を走って追いかけてくるポニョとかかなりホラーではある。 これが実写だったらもっと怖いよ。 「人面魚が浜に上がると津波が来る」とかわろす。 楳図かずおバージョンとか(笑)。

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人間の土地・紅の豚

04.27.2010 · Posted in アニメ, 読書

最近の新潮文庫の「人間の土地」には宮崎駿が後書きを書いているというので、 捨ててしまったか無くしたかで手元にないので買ってみる。 堀口大学の後書きのあとに「空のいけにえ」という結構な長文が。 ていうか堀口大学訳のサンテグジュペリの文体には、あまりなじまない文章だなと思った。 表紙絵も宮崎駿。 私が昔買ったのは二十年以上前のはずだから、たぶんそのころは別の表紙だったはずだ。

おそらく、普通の人は、まずサンテグジュペリの星の王子様を子供の頃に読んで、 そこからさらに興味を持つと、夜間飛行か人間の土地を読む。 夜間飛行は、飛行士というよりも、50才の支配人リヴィエールが主人公なので、 若い頃は彼に感情移入するのはかなり難しいのではないか。 同じ文庫本に収録されている南方郵便機は、実はまだ読んでない。 人間の土地は雑多なエッセイの集まりだが、しかしその中のメルモスやギヨメの話などは、 割と短くしかも感動的なので、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。 モハメド・ベン・サウランの話などはどちらかといえば、かなり退屈な話。

それで、久しぶりに「紅の豚」など見てみる。

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サマーウォーズ

04.22.2010 · Posted in アニメ

サマーウォーズを見た。 まあおもしろい。

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アスカ

01.06.2010 · Posted in アニメ

どうでも良いことだがアスカのドイツ語はドイツ人のハーフとは思えない日本人読みだ罠。 まあそこ笑うとこなんだろう。

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ポセイドン

01.04.2010 · Posted in アニメ

海のトリトン(TV版)に出てくるボスキャラ、ポセイドンはポセイドンというよりは不動明王にしか見えない。 ポセイドンはギリシャ神話では三つ叉の銛を持っているものだが、これがまた不動明王が持ってる剣にしか見えない。 ていうか、銅像みたいにびくとも動かないし。 極めてセルアニメ的。

たしか手塚治虫の原作では、ポセイドン族というのは先祖代々たくさん居て、形態もさまざま。 少なくとも、不動明王っぽいのはいなかった。

ていうか、ホラ貝を吹くってあたりがいかにも山伏的だよな。

そうか、監督は富野喜幸なんだ。 初監督作品。 プロデューサーは西崎義展。宇宙戦艦ヤマトコンビ。 そういやぁそうだったっけ。

つか、エンディングがかぐや姫。 後ろで南こうせつがギター弾いてる。 前半アニメ+実写合成、最後は実写。かなり異様。 もともと最初はこちらがオープニングだったそうで。 へぇ。

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そばもおせちもない年の瀬。

12.31.2009 · Posted in アニメ, 詠歌

michael jackson live in buchrest をのんびりみる。

animaxで北斗の拳を見る。

やばい食い過ぎ。

北斗の拳、最新CGでリメイクして欲しい。まじで。

ももしきの大宮人もむれゐつつこぞとやけふをあすはかたらむ 藤原師氏

もののふのやそうぢ河をゆく水の流れてはやき年の暮れかな 源実朝

返歌 大晦日、友とショットバーに行きて、蕎麦を振る舞はれしが、年の内には間に合はず、 カウントダウンの後に食べたりしに詠める:

年越しの蕎麦をこぞには間にあはで年の初めに食べにけるかな

実朝は鎌倉右大臣。 なかなか良い歌を詠む。

天暦御製は村上天皇。 延喜御製は醍醐天皇。

やはらかき薄皮のごとき生ハムをおせち代わりに食べにけるかな

はつ春ののどけき朝におもしろきテレビもあらで書を読むかな

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マダガスカル

03.14.2009 · Posted in アニメ

テレビでマダガスカルを見る。 マダガスカル2広報用にぶつぶつに編集されCMを挿入されたやつだが、まあおよその雰囲気はわかった。 これは、ジャングル大帝などでは曖昧にぼかされていた禁断のテーマをパロディ的に解決したものであって、動物園を逃げたライオンが仲間の草食動物ではなくて寿司を食うことによって野生の本能をコントロールするというもの。 なんかかなり納得できないというかそれでいいんかいというものを感じた。

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