血糖値を上げないために一度にまとめ食いするのでなく細かく分けて食べると太りにくいなどというが、
同じことはアルコールにもいえるのではなかろうか。

3%くらいの濃度の酒を飲んでいれば酩酊したり、二日酔いになったりしない。
つまり、肝臓が分解する速度に合わせて酒を飲めば良いということだ。

逆に、急激に血中アルコール濃度が高まると、そこでいろんな障害が発生して、
そのダメージは次の日にまで残る。

酒は慌てずゆっくり飲まねばだめだ。

高みに登るとそれまで見えてないかった景色が見えてくるわけであり、
自分が登ってきた道がものすごく迂回してたことも見えるし、
さらに登らなくてはならない遠くの峰が見えてくる。

それでいつまでたっても加筆修正が終わらないのだが、
それは藤原定家のときも同じだった。
今、あのときとまったく同じことを体験しているわけだ。
あのときは適当なところで打ち切った。
今回はどこまでいくかしらない。
だが、本というものは、当たればまた次も書かせてもらえるものなのだから、
まず今考えるべきことは、次も書かせてもらえるクオリティのもの、
後に残して悔いないものを仕上げるということだろうと思う。

昨日、つけて初めてICDが作動した。

バスに乗ろうと走って、乗って、座っていたらいきなりキャッチボールを取り損ねたみたいな衝撃が左胸にあった。
何かぶつかったかとあたりをキョロキョロしてしまった。
たぶんICDが作動したんだと思う。

初めての経験だった。この5年間、一度も作動しなかった。
ICDが作動すると気絶するとか倒れるとか言われていたのだが、私の場合全然正気だった。
たぶん拍動が早くなりすぎて心室細動と間違って誤作動したのだと思う。
退院して今まで一度も心室細動は記録されていない(ICDが記録している)ので、まあ今回のも心室細動ではあるまい。

四月にICD検査があるのでそのときまあどんなだったかわかる。
ICDが作動したらすぐ病院に来いと言われた気もするが、どうなのか。

死にたいという衝動と、殺したいという衝動は同じものだ。内向的になっているときは自分を殺したくなるだけのこと。

若い頃はどうでも良かったことが次第に好きか嫌いか両極端に分かれていく。

犬と喫煙者がいないところへ行きたい。
ケルヒャーやピアノのないところへ。
子供が騒ぐのはそれほど気にはならないが、ボールをずっと壁打ちしているのはさすがにうるさい。
子供の声などはたかがしれてるのだ。
しかしボールやケルヒャーや犬は違う。段違いにうるさい。
車のからぶかしもうざい。

朝、風呂に入っていたら隣の犬がずっとだらだら吠えていた。
たぶんご主人さまと車でお出かけするのだろう。
不愉快で仕方なかった。
朝30分ほど犬に吠えられたせいで午後までその不快な気分を引きずっている。

町を歩いても人混みにいらいらする。

音大生向けの完全防音のワンルームマンションに住みたい。
狭くていいから静寂がほしい。自分ひとりだけの。

ともかくもうすべてのことが気にいらない。
いや、違うのだ、気に入ることと気に入らないことがどんどん分離していくのだ。
気にしなければ良いだけなのだろうがどうしようもない。