吉野作造評論集

さて連休なにしよう.和辻哲郎の「古寺巡礼」を読んで一瞬奈良に行きたくなった(笑).しかし仕事もたまってるし.思いつきで旅行すんのはやめよう.

「吉野作造評論集」とか読むと,メキシコ革命の話が出てくる.

アメリカとメキシコの関係はイギリスとスペインの関係に似ている.もともとイギリスはスペインよりも優れた国であるが,アメリカはイギリスの中でも一番(金銭的というよりは道徳的に)優れた人たちが移民した国であって,一方メキシコはスペインのならずものたちが移民した国である.さらにアメリカ人は家族で移民したがメキシコ人は独り者で,守るべき貞節も規範も何もないので,土人との混血がたちまちにして進み…,

故にアメリカでは民主主義がきわめてうまく機能しており,その政治システムをそのままそっくり借用したメキシコでは革命や内戦で国民は塗炭の苦しみを味わっている.

というのだ.あの吉野作造ですらこのいいぐさである.言いたいことはよくわかるが.
昔は西洋人も日本人もずいぶんと差別的なものの考え方をしたのだな.というか吉野作造の言ってることは単なる WASP の受け売りなのかもしれぬ.

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