子午線

[子午線を動かす](http://mojix.org/2010/05/04/shigosen_isetsu)という話だが、
なぜこのような話になるのか、よくわからない。
たとえば、沖縄や長崎など日本でも西の方では、東京と比べると1時間以上日が落ちるのが遅いわけで、
これ以上子午線を東にずらすと、ますます一日が何がなんだかわからなくなるだろう。
東京の人間が今の長崎と同じ感覚になるだけで、西の方ではますます困ったことになる。
南中時刻を午後0時とするのは至極当たり前のことであり、
また切りの良さと日本の東西の広がりの範囲で言えば東経135度を子午線とするのが極めて妥当だ。

サマータイムうんぬんというのはつまり日の出や日の入りの時刻を基準に一日の時間を決めようということだから、
江戸時代までの日本の時刻制度に近く、それはそれで実用的ではあるかもしれんが、
不具合も多い。

単に節約したいのであれば、官公庁や銀行、
学校などの主要な施設の始業時刻を今より1時間早めれば良いだけではないか。

可能なら、東ほど始業時間を早めて西ほど遅くすれば良い。
夏季は早め、冬季は遅らせる。それだけのことではないか。
時刻をいじるよりはずっと柔軟に対応できるのではないか。
おそらく、中国などはどこでも標準時でやっているが、
地域や季節で始業時刻を少しずつずらして対応しているのではなかろうか。
そういう事例を参考にすれば良いだけだと思うが。

おもうにヨーロッパで子午線が東に偏っているというのは、
大陸ではイギリスと同じ標準時にすることを嫌い、
フランスとドイツが標準時を1時間イギリスとずらした結果、
地続きのスペインなどがすべてそれに同調し(もしかするとナポレオン時代の遺産かもしれんが)、
今に至っただけではなかろうか。
たぶん、ただ単に、フランスとイギリスの仲が悪いという理由だと思うのだが。

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