思うに、
真実であることを主張して嘘をつくのがドキュメンタリーであり、
フィクションをカモフラージュにして真実を語るのが小説というものだ。
ほんとうのことを実名で書いてはシャレにならないから、
時代を変えたり、人物を変えて、小説仕立てにして書くから、小説は面白いのであり、
奇想天外な、荒唐無稽な、ご都合主義的な嘘八百を書くから面白いのではないのだ(ま、しかし、世の中あれほどラノベの読者が多いってことは、夢想に溺れ、つらい現実から逃避したいからかもしれない。孫悟空的、ハヌマーン的な需要は別にあることは認めざるを得ない)。
そしてドキュメンタリーがしばしばつまらないのは、事実の断片をコラージュしただけのまがいものであり、
制作者のオナニーに過ぎないからだ。
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