通勤や旅行などに平家物語の文庫本を持ち歩くようにしている。
というのは、比較的安くいつでも手に入るからである。
移動中に本を読むのは良いとして汚損したり紛失したりもする。
その点、平家物語は無尽蔵と言ってよい。源氏物語くらい入手しやすい。
これが同じ軍記物でも保元物語や太平記となると、ハードカバーのものしかない。
保元物語は昔岩波にあったかしれんが、事実上文庫本は入手できない。
昔は、日本外史も割と入手しやすかったが今では絶版。
かつ、オリジナルの漢文の完全版はどこで入手・閲覧すれば良いのやらという状態。
あちこち図書館を見て回ったが、吾妻鏡は割とおいてある。
続古事談というのが、なかなか入手できないので、わざわざamazonで古本を買ったのだが、
某図書館に古事談・続古事談の合冊があって、なんだわざわざ買う必要もなかったか、と思ったりもした。
ま、ともかく、重要な本は二三冊まとめ買いし、古本屋で見かけたら予備に購入すべきだなと思った。
それはそうと平家物語だが、
こうくどくどと、今昔物語風の仏教説話が混ざってたり、ほとんど関係ない中国の歴史が混ざってたりするのは、
成立までにかなり長い期間をかけて琵琶法師らがよってたかって改編し増補したからだろう。
もともとはもっとシンプルなものだったのではないか。
むしろそれが読んでみたい。
同時代の人がリアルタイムで書いたものと、
後世の人が想像で追加したものが、まぜこぜになっている感じだよな。
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