自民党は初めて野党になったのではない。
1993年からしばらく、日本新党なんかから総理大臣が出てた。
自民党は社会党(笑)と連立して与党復活。
日本史でたとえれば(笑)、南朝と北条時行が組んだみたいなものだ。
いやまてよ、たとえになってないな。組んでも北朝には勝ってないわけだから。
なんかうまい歴史的前例はなかろうか。
漢族が蒙古や満州族の王朝の官僚として仕えている感じの方が近いか。
いやいやそれもちと違う。
そういうアナロジーを探してみるのは、実は重要な作業なのではないか。
自民としては、社会党に総理とか議長だけやらせてやって、
実質を取るという戦略だったわけだ。
しかし村山談話とか、いくらなんでもというので、小渕からずっと公明党と連立してた。
思うに、1993年の段階で、二大政党制に移行していれば、
もう少しすんなりいけただろうな。
やはり、自民党が社会党とか公明党と連立して余命を無理矢理延ばしたのがまずかったのではないか。
民主党は右と左に分裂して右が自民党と組むだろう。
左は左で組んで、やっと、二大政党制に落ち着くんかな。
自民は右とか保守とか言ってたが今まで全然保守じゃなかった。
まあ、寄り合い所帯だけど由来としては保守というか。
麻生総理が敗戦の弁で言ったように「守るべき保守」がまずあって、
それを守るために大胆に改革していくのが保守というもの。
それをきっちり言って掲げたのは良かった。
それを、次につなげて欲しい。
二大政党制になって初めて、政党が行政スタッフをきっちり抱え込めるようになり、
官僚制と拮抗できるようになる。
自民長期政権だと、与党と官僚がべったり癒着するだけ。
弱小政党だらけだと、やはり官僚が政治をやるしかない。
今の民主党では、行政スタッフもいなきゃ政権経験者も足りないわで、
マニフェスト実行どころじゃないだろう。
私の記憶では、自民党は野党な方が破壊力が大きい(笑)ので、
しばらくガンガン民主を破壊してみて欲しい。
かなり痛快だろう。