古歌

投稿者: | 2010年4月2日

> われひとりもの思ふとも思はれずとも思はれずもの思ふ身は

へんてこな歌を詠んでいたものだな。

> はかはかと部屋片付けて暑さのみいかにもえせで過ぐすよはかな

エアコンなんてなかったんだな。
「はかはかと」は「はかばかし」からの連想だろうが、造語だなこりゃ。

> クレンザーをスチールウールにしみこませ磨く急須のうらものがなし

> たっぷりとお湯をつかってさっぱりとしたい気分だテストがすんで

学生時代の気分はもうピンとこないな。

> レポートがあと三つあるプログラム実習いれたらあと五つある

ははっ。わろす。

> 首を振る扇風機より風を受けていくらか冷ゆる洗い髪かな

> 生協のステーキにさへミディアムとレアの違いがあるというのに

> こめられて飛ばずなりにし水鳥のそのひねもすのうきしづみかな

> 六時には起きむと思ひてめざましをあはせはすれど起くるものかは

ははっ。わろす。

> ありがたいことに今日から夏休みさあはりきってレポートやるか

「レポート」は「やる」ものなのかな。

> みつよつの中間テストもかたづきて休講がちなる年の暮れなり

> 楽章もなかばでやっとキーシンのピアノ始まるショパンなるかな

これは。

> あさましや人みな思ひたがひてはもだすべきのみ言ふかひもなし

> かりそめに髪を洗ひてますかがみむかふはうたたおのれなりけり

> はらからはあらずやと見し野の鳥のけふはとをほど群れ来たるかな

> 植林のまもなき尾根の深草のいづこにかくもひぐらしや鳴く

> しろたへの中国製のTシャツの漂白しても落ちぬしみかな

> ちはやぶる神田うるほす神田川千代に流れて名のみ残れり

> 部屋の中くまなく探しあらかたはかたづきたれどものは出で来ず

> うぶすなの山に見慣れし花なればつつじを見ればかなしかりけり

> ひさかたの明治の御代のかたみにとたてる代々木の大君の宮

> 音に聞く明治のわざを目にも見むととつくに人もおほく参るらむ

> 緑深き代々木の杜に七五三祝ふ親子らあまたつどへり

> この岡に銀杏をおほみぎんなんを拾ひに町の親子おとづる

> 買ひ置きも寒さたのみてことごとは冷蔵庫にはしまはざるなり

> あまざかるひなの子なればみやこなる富士の根飽かずうちまもるらし

> 風を強み町の通りの店先にうちたふれたる鉢や自転車

> はや春のながめはすれどかたくなに時をまもりて桜ふふめり

> 年の瀬の忘年会のまたの日に朝七時からバイトかと思ふ

> 風をいたみ吹き落とされしものほしのズボンをとれば雨に濡れたり

天長節に参賀したる日、本丸跡にて詠める

> すずかけの葉もこそしげれかなへびは穴より出でて石垣をはへ

> 今日もまた連休なのでクレーンが昨日の姿勢で佇んでいる

> 夏休みひかへて心やすらはずいつの年にもかくありにしか

> 道の上異郷の公衆電話にて試験報告しつる思ひ出

> 水無月のおはらむとして光満ち木々のいよいよさかゆくを見る

> 禅僧が梅干しの種を吐くごとくそをビニールのパックに受けつ

> かくありて時計の音のつぶつぶと打つを聞きゐて良かるものかは

> つかれゐてやうやくすする豚汁のこちたき味のつきづきしきや

> やかんにて作りし麦茶冷えぬればほかへうつさず口つけて飲む

> とつくにのねにぞ鳴くてふしきしまの鳥はたがねをまねびたるにや

> ふつかみかさみだれ続き何もかも乾くまもなしここちよからず

> 休日に活字忘るるてふエディターされば詩人はことば忘れむ

> 君たちがわかる言葉で歌うならわかる言葉で悪口を言おう

> 潟近き芦辺に子らが踏みなしし道もとほろひ我はもとほる

> いまさらにたが手もからじ我が友と見ゆるものこそ我がかたきなれ

> 出入り口ふさいで並ぶ自転車を皆蹴飛ばして出ようと思う

> 金のない貧乏人にはこの酒が良いよと我にジンを勧める

> 面白い匂いがするねこの酒はいったい何から作るんだろう

> 夜更けてテレビ終われば今日もまた二階のやつはファミコンをやる

> 飽きもせず二階のやつは一晩中たかたたかたとファミコンやるよ

> 最近は二階じゃビデオも見るらしいダーティーペアの声が聞こえる

> 最後まで寝ずに応援してたのに岡本綾子は負けてしまった

> 朝まだき真夏の中原街道のアスファルト白くえんじゅふりつむ

> 日々に海ながめてあらむ湾岸の高きところにつとむる人は

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