詠草

> 雪や降る 霰やふると 手をのべて 雨のしづくに 触るる頃かな

> 金はなし 金無きをりに 酒飲めば ありと思ひし 頃のしのばる

> 飲めや酒 つまめや肴 一杯の 酔ひぞたのしき 金はなけれど

> 雨音の しづけきよはに 酒飲みて 何をか我の 歎きてあらむ

下の句は伊東静雄。

> いとまなき なりはひの日々に まぎれつつ あといくとせを かくはあるべき

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