R&D

デザイナーとかプランナーという人たちは、アイディアだけで勝負して、モノを作ると言っても、プロトタイプくらいまでしか作らないわけだ。
ある意味理系の技術者や研究者に似ていると言えなくもない。しかし、
R&Dとかリサーチアンドデベロップメントとか言うが、デザイナーの人たちが言う研究とか開発というのは、たとえばエンジニアの人がいうそれとは、
だいぶ違うような気がする。
たとえばリサーチと言ってるのはマーケティングのことを言ってたりするし、
その調査結果をもとに何かを開発するのだろう。だから、そこには営業とか経営というようなにおいが非常に強いのであって、
いわゆる技術者が考える基礎研究のようなものとはかなり遠い、と言ってよい。

ある時、私は、某ビューアーのプロトタイプを見たのだが、なかなか面白いインタラクティブなエフェクトが使われている。
しかし、この手のビューアーは、コンテンツの数が100を超えると破綻するだろう。
そして、コンテンツ数が100に満たない場合には、そもそもビューアーなど不要だ。
ある種のデータベースになっていて、さくっと検索かけたりブラウズできるようになってなきゃ、
ビューアーとは言えまい。
そういう、根本的な認識が、しばしば、一部のデザイナーと称する人たちに欠けているように思える。
もちろん企画を商品化するのはデザイナーの仕事ではない。プロデューサーの仕事だ。
開発するのはエンジニアやディレクターの仕事。
デザイナーは、自分の企画が通ればそれでよい。
通したあと、その商品が売れなくてもそれはデザイナーの責任ではないわな。

もう一つ最近驚いたのは、パスタソースの袋が、二箇所切れ目を入れるところがあり、
一箇所は手で一部をちぎるもの、
もうざっくり大きく手でちぎるもの。
これもやはりデザインのしすぎであろう。
顧客はこんな複雑なシステムをパスタソースに期待してはいないはず。
でも、どうしてもやりたくて仕方なかったんだなあ。

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