kindle

すごい長編の古典がkindleで99円で売ってたら、買っても良いと思う。

昔、与謝野晶子訳の源氏物語を紙の本で買ったら電話帳のように厚かった。
こういうのをkindleで持ち運んで空き時間に読めるのは助かる。

千夜一夜物語とかも欲しい。

今昔物語も全部載ってるやつなら欲しい。

それより何より21代勅撰和歌集全部とかがすごく欲しい。
もしそういうものを出してくれるなら1000円でも安い。

kindle

1月頃からkindleで本を売り始めていろいろと一喜一憂したわけだが、
kindle持っている人というのはアマゾンのわりと能動的かつ積極的な顧客なわけで、
そういうお金を払う態勢が整っている人たちがいるからそれなりに売れた。
しかしそういう人というのは日本人全体から見ればごく僅かで、
今はまだ普通に紙の本買って読んでる人のほうが圧倒的に多い。
じょじょにシフトしてくるにしても数年かかる。
で、そういう人の中で私の書くようなものが好きな人というのはさらに少ない。
分母が巨大でなくては私の小説は絶対売れない。

無料キャンペーンで見てくれる人の総数は今のところ max 300人くらいだと思う。
無料のうちにぽちっておいてあとで読む人たちだろう。
私もだいたいそうだから、わかる。
その中で、100人に1人くらいの割合で有料本も買ってくれる。
今のところそんな感じ。
2度目の無料キャンペーンではやはり勢いがない。
kindleランキングで100位以内に入らないと目立たないからますます伸びない。

今は新刊の無料キャンペーンやるとkindleランキングでそこそこ目立ってそこそこ買ってもらえるわけだが、
これからkindle本も著者も増えてくると、
kindleランキングには見えなくなってしまうだろう。
特定ジャンルの上位にはいけるかもしれんが。
しかしまあそれが本来の姿であって、初期状態、過渡期にたまたま目立ったところで大した意味はない。

今すでにそうだが、単純なランキングの上位を占めるのはアダルトものとか、
自己啓発的なものか、
こうすれば儲かるみたいなものばかりだろう。
そのうち青空文庫もそういうやつに排除されるかもしれん。
そうすると小説を読みたい人は、文芸書だけのランキングを見るようになり、
そこでやっとほんとうのランキングが始まる。
それだけkindle本の読者と著者が増えなきゃならない。

今はただ、kdp で無料キャンペーンやってる無名作家というくくりで読まれているにすぎない。
それは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」見れば明らかだ。
今の状況は決して本意ではない。

でまあ、半年に一冊くらいの割合で新刊投入してときどき無料キャンペーンやって目立って、
こつこつと何年もかけて固定客をつかむしかないと思っている。

[鈴木みそ](http://www.misokichi.com/chinge/2013/05/kindle-1.html)
の事例はたぶん紙の本とkindle本の相乗効果でこのくらい売れた、ということなのだと思う。

喰いしん坊!

「極道めし」の方は紙の本で6巻くらいまで買ったが、
そのへんで飽きてやめてしまった。
「喰いしん坊」は要するに大食いの話なのだが、「極道めし」のほうが明らかに脚本がよくできていると思う。
ま、しかしこういう紙の本にはどんだけ経費がかかっているのかしれぬ。
99円は安い。
ブックオフの中古とかならありえるわけだが。

銭ゲバ

なんか500ページくらいあって読んでも読んでも終わらないので驚いた。
前半はスピード感があって面白いが、
後半だんだんだれてくる。
最後の「恋」などはのちのジョージ秋山の連載ものにありがちな人情話になってしまっている。

人を殺し、兄を殺し、妻も子も殺してしまう、
そうなるともうどんなストーリー展開もありになってしまって、
リアリティを失ってしまい、しらけてしまうのだが。

子供の頃リアルタイムで読んでたのは「ゴミムシくん」かな。
1972年連載開始だから、まだ小学生になったばかりくらいだな(笑)。
そのイメージが強い。
「銭ゲバ」のほうが先なんだな。
あの頃はアニメもゲームも大したことなかったから漫画のインパクトはやっぱでかかったなと思う。

「ゴミムシくん」って中古ではものすごい値段ついてるけど、
大して人気はないからkindleで復刊しても元はとれんのだろうな。
難しいもんだなあ。