一人暮らし女子が自炊するという動画をユーチューブで見たのだが(笑)、一人暮らしを始めたばかりなら何でも試しにやってみれば良いのであって、私なんぞもアジの首を落とそうとしたら骨が固すぎて(鮭の骨は柔らかいからその気分で)無理やり切ろうとして自分の指を落としかけたことがある。
しかしコロッケを揚げるとか。コロッケなんてスーパーで総菜を買ってくれば済む話ではないか。わざわざじゃがいもつぶしてコロモつけてフライパンに油張ってコロッケを揚げるとかコスパ的にあり得ない。時間と金を節約しつつ自炊するのであれば、手間のかかるコロッケなんかは作らず、せいぜい蕎麦かうどんかそうめん、スパゲッティあたりをちゃちゃっとゆでて、パスタソースかなんか買ってきてかけて食べれば良いだけじゃないか。
最悪、米を炊いて卵かけご飯だけでもタンパク質と炭水化物は摂れているからOK。それに心配なら野菜ジュースでも飲めばよくね?
安くてうまい定食屋というものは必ずあるもので、ほんとに時間が無いときはそういうところで済ますと良いこともある。スーパーの弁当もまあよかろう。コンビニ飯、おまえはダメだ。高いしまずい。ウーバーイーツに頼るなど論外。
それはそうと急須を割ってしまった。今まではハリオのガラス製の急須などを好んで使っていたのだが、それもだいぶ飽きてきた。それにイギリス式のティーポットの形は結構握力を要すると思うのだ。注ぎ口と取ってが直列に並ぶのではなく、常滑焼の急須みたいに取っ手が直角に付いているか、あるいは上から吊り下げるタイプの方が手に力がかかりにくいと思うがどうなのだろう。中国式の急須も西洋急須とほぼ同じ形状であって、日本だけが特殊な進化を遂げたものと思われる。
ともかく、急須というのは割と壊しやすいものだから、スーパーなどで売っているようなものはたいてい試して飽きてしまった。浅草合羽橋界隈は日本有数の陶器市でもあるのだから、じっくり買ってみようと思った。雷門通りに「やま吉」という店がある。和陶器の品ぞろえが良いのでここでどうしても一通りものをみて相場を見ておきたいのだが、今日はとんでもなく人出が多かった(土日祭日は家飲みに限る)。そこから合羽橋に移動して、私は割と「小松屋」という店が好きかもしれない。ここで3000円の急須を買った。茶こしに取ってがついており、茶こし単体でも使えるところがおしゃれである。銘は蓋の裏に「西峰作」とあり、どうやら有田焼らしい。

こうした急須も浅草に住んでぶらぶら合羽橋を物色できる身分でなけりゃ買うことはなかったに違いない。