1両の価値

米は1合で約150g、
1升では約1.5kgとなる。
1俵は35升なので52.5kg。

今時だいたい10kgの普通の米が4000円も出せば買える。
となると1俵で20000円くらいとなる。

新井白石の時代には1俵が37両であった。
37両 = 2万円となる。
1両がわずかに540円。
これは今の感覚で言えばずいぶんと安い。
下級の御家人は扶持米が一年に300俵くらいだったらしい。
すると年収は600万円となる。
これは割とわかりやすい。
つまり、新井白石の時代には、金は今よりずっと価値が低かったということか。

[いつからか、義賊になった鼠小僧次郎吉](http://onjweb.com/netbakumaz/jshoda/essay/essays7.htm)
など読んでいると、幕末には1両で約1俵だというから、
つまり、金貨の価値が37倍にもなったことになる。
理由はよくわからんが、元禄までは金が国内ではめちゃくちゃ取れた。
それで金が余った。
それから金を輸出するようになり、産出量も減ってきた。
そこで金の価値が暴騰した。
逆に米の生産量は干拓や埋め立てなどでだいぶ増えていた。

というようなことではなかろうか。
同じ江戸時代でも百年経てば物価もだいぶ変わりますわな。

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