アメリカ

物価が上がるとかインフレがなどというが、通貨の価値が下がっているだけなんだよね。なぜ通貨の価値が下がるかっていうと通貨は国が勝手にいくらでも作れちゃうからだよね。国は、国という信用を担保に通貨という形で無から有を生み出している。通貨を増やすと仕事が発生し雇用が生まれるから、景気が悪くなると通貨を増やして公共事業を増やすなどしなきゃいけない。

だけどインフレは企業にとって雇用を減らす動機になる。インフレに合わせて給与をあげないとより給与の高いところに人を取られて人手不足になるから給与を上げるのだが、人件費の発生しないような仕事に切り替えようかっていう話が進んで雇用は減る。

インフレは消費を減らすから、世の中はどうしても不景気になる。不景気になると国はさらに通貨を増やさなくてはならない。

アメリカという国が際限なく借金を増やし通貨を増やしているから世の中なんとなく好景気に見えるわけだが、実際それは見せかけのものにすぎないということよね。ドルが基軸通貨であり続け、アメリカが破綻しない限りアメリカが借金や通貨を増やし続ければ何の問題もない。今のところビットコインがドルにとって代わる気配もない。

日本は金融引き締めしてバブルをつぶしちゃったけど、今のアメリカはバブルをつぶす気などまったくなく、このままひたすら金を擦り続ける、と腹をくくっているはずだ。アメリカが不景気になるということもあまり考えにくい。アメリカは軍需産業という一番おいしい産業を握っているし、人口も増え続けているし、高齢化の気配もない。中国やインドが独自経済圏で回っていくようになるにしてもまだずっと先の話。となると、当分の間アメリカは安泰ってことにならざるをえない。

通貨はインフレで資産価値が目減りするから金を買えという人もいるが、金を買ってずっと塩漬けにしておくのだろうか。そのうち自分の寿命が来てしまう。

一方で金利を上げたり下げたりということは政府とは直接関係がないことのように思える。コロナ騒ぎでアメリカが金利を下げたのは人の消費活動が減ってデフレになったからにすぎない。アメリカはデフレをあまりお気に召さない国だから金利を下げられるだけ下げたのだろう。コロナのようなばかさわぎでもない限りアメリカ人が消費を控え、デフレになるということは今後も(長期的傾向としては)なさそうに思える。

インフレを抑制するには金利を上げて貯蓄に向かわせればよい。また金利を上げればドル高になる。いずれにしても金利を上げたり下げたりしてもあまり意味があるようには思えない。

ところで日本がなぜいつまでたっても金利を上げないのかということだがこれもよくわからない。日本がデフレ過ぎだからだろうか。金利を上げると国債の利息が増えるからだろうか。どうでもよくないか。

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