見延典子 頼山陽

山陽の妻となる梨影が山陽の字を「飛び跳ねる」ような「怒っているような」字だと言っている。
確かに、くせ毛がピンピン跳ねているような、一種独特の書体だなと思う。

大阪の商家というところは、日本の中でもほとんど唯一、自由で人生を楽しむという雰囲気のところだったのかもしれない。
自分の才覚で金を儲けて自分の甲斐性の中で遊び楽しむ。
農村や武家には、そんな発想は生まれて来るまい。
今の大阪の漫才師の芸風に見られるような、日本人離れした軽さというのは江戸時代から由来しているのかもしれん。
父親が京都私塾の儒者で、母親は大阪の儒医師の家の娘、それがたまたま広島藩に召し抱えられて窮屈な武士の嫡男となった、
という境遇が、武士であるのに自由奔放な性格を作り出したのだろうし、
特に歴史の編纂も試みた父親と、歌人でもあった母親の影響がどれほど強かったかしれん。

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