ナポレオン13巻

いつの間にか出てたので買った。
エジプト遠征。
シリア。
なんかはしょりすぎではないか。
もっと引き延ばそうと思えばのばせたネタのように思うが。
イタリア戦役の長さに比べるとあっという間ではないか。
さらに言えば、あまり面白くない。
イタリアのときはだらだらしてたわりになんとか読めたのだが。

ぽにょ

今更はじめてポニョを見る。
海のもののけ姫というか。千と千尋というか。
魔法と妖怪の話。
海の波の上を走って追いかけてくるポニョとかかなりホラーではある。
これが実写だったらもっと怖いよ。
「人面魚が浜に上がると津波が来る」とかわろす。
楳図かずおバージョンとか(笑)。

人間の土地・紅の豚

最近の新潮文庫の「人間の土地」には宮崎駿が後書きを書いているというので、
捨ててしまったか無くしたかで手元にないので買ってみる。
堀口大学の後書きのあとに「空のいけにえ」という結構な長文が。
ていうか堀口大学訳のサンテグジュペリの文体には、あまりなじまない文章だなと思った。
表紙絵も宮崎駿。
私が昔買ったのは二十年以上前のはずだから、たぶんそのころは別の表紙だったはずだ。

おそらく、普通の人は、まずサンテグジュペリの星の王子様を子供の頃に読んで、
そこからさらに興味を持つと、夜間飛行か人間の土地を読む。
夜間飛行は、飛行士というよりも、50才の支配人リヴィエールが主人公なので、
若い頃は彼に感情移入するのはかなり難しいのではないか。
同じ文庫本に収録されている南方郵便機は、実はまだ読んでない。
人間の土地は雑多なエッセイの集まりだが、しかしその中のメルモスやギヨメの話などは、
割と短くしかも感動的なので、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。
モハメド・ベン・サウランの話などはどちらかといえば、かなり退屈な話。

それで、久しぶりに「紅の豚」など見てみる。

avatar

DVDレンタルで avatar を見た。
4月23日からレンタル開始だったらしい。
まあまあおもしろかった。
うーんと、印象としては、エコっぽいターミネーターって感じですかね。
伏線がたくさん張ってある。
エイリアンのヒロインが科学者。 
エイリアンもジェームスキャメロンなんだな。

avatar 2?
作れなくもないかな。

忘れ草

八千草の いづれがそれか 忘れ草 名にのみ聞きて 我れ知らなくに

野辺に出でて 我れも摘みてむ 忘れ草 よもまがはじよ 忍ぶ草とは

忘れ草 忘れな草と とりよろふ 野の八千草に まどひぬるかな

忘れ草 同じ忘るる ものならば 酒飲むことも なほ忘れなむ

牛ならば ひねもす野辺に たむろして 草をはみつつ もの忘れせむ

なかなかに 忘れがたくば 野の牛に なりてひねもす 草もはままし

忘れ草 生ふる尾上に 住む鹿は 妻を忘れて うれひなからむ

うーんと。 ワスレグサは初夏に、ワスレナグサは春に咲くもののようだ。 忍ぶ草とは、吊りしのぶのようなシダのことだろう。季語は秋だが、 初夏に萌え出でる。

酒を抜いた日

今日は珍しく、外歩きもせず、家でも酒を飲まなかった。
酒を飲まないと一日が長い。
仕事もしたし、遊びもした。金は使わなかった。まあそんな感じ。

> 酒なくば 明け暮れもせで ありけるが 飲までこよひは 過ぐしけるかな

> 酒もなく 浮かれ歩きも たはぶれも あらぬ一日は のどけかりけり

夜間飛行

久しぶりに、堀口大学訳・サンテグジュペリ「夜間飛行」を読む。
この本に「職業倫理」、というふうにしか表現しようがないが、
ずいぶんそういうものの影響を受けたんだなあと思う。
ある種、骨肉となるまで自分の中の一部になってる。
今読み返すとそれはある程度までは、冒険者で作家だった彼の固有の思想というよりは、
フランス人、あるいは西洋人の職業(天職)に対する意識を反映しているのだろう。
上司は上司、部下は部下で、むやみと私生活レベルでべたべたすべきではない。
それは会社だけでなく軍隊でもそうだということだろう。
上司が部下を頼り、部下は上司を頼るというのは、東アジアでは当たり前のことで、美徳でもあるかもしれないが、
いざというときに上司が部下を愛するが故に処罰をためらったり、
部下が上司に手心を加えてもらうのを期待したり、
そのようなことがないように、
パブリックとプライベートのけじめをはっきりさせる、
それでいて上司と部下の間は暗黙の強い友情で結ばれている、というのが西洋における理想なのだろう。

サンテグジュペリはちょうど1900年に生まれ、
31才で「夜間飛行」を書き、
39才で「人間の土地」、
43才で「星の王子様」を書いて、44才で死んだ。
彼よりも長生きしようとしている自分に驚く。
「夜間飛行」に出てくるリヴィエールですら50才だ。
自分の仕事にいい加減飽きてきたのも当たり前だなと思う。