思うに、携帯電話もテレビも、電波時計の電波も、すべて電波というものは、静止軌道上の人工衛星からふらせれば良いのではないか。
BS放送は全然普及しなかったというが、
それはBSが出てきたのがアナログ地上派の普及率がほぼ100%のときだったからであり、
それでBSが地上派を淘汰するはずがない。
返り討ちにあうのがオチだ。
地デジみたいにアナログ停波するくらいの覚悟があれば移行できていたのではないか。
電車から見るとどこのビルも屋上になにやらあやしげなアンテナが立っているが、あれはみんな携帯とかWiMAXとかのアンテナなのだろう。
設備投資的に言えば全国まんべんなく電波をふらす衛星よりは、首都圏など人口稠密地帯に重点的に電波をまけるああいうアンテナの方が都合がよいのかもしれない。
同じ理由で、首都圏だけの利便を考えれば東京スカイツリーのようなものがもしかすると安くつくのかもしれん。
人口密度の低い田舎まで一様にサポートする、などというのはスポンサーには説得力が弱い。
だがどう考えても衛星をシェアして電波に分け隔てせず、とにかく電波を使いたいやつは必ず衛星を使えと、
そう国で決めてしまった方が国全体のコストは下がるだろうし、くだらない無駄な開発をしなくてすむだろう。
商店街が共同トイレを作るのか、
店ごとにトイレを持つのか、という問題に似ているのかもしれん。
管理組合が適切にマネージさえすれば共同トイレの方が良いに決まっている。
しかし世の中は決してそういう理屈では動かない。
商店街でも飲食店以外はトイレを負担する謂われがない。
同じ飲食店でもトイレがないと成り立たないくらい依存しているところ(居酒屋とか)と、
それほど必要のないところ(ラーメン屋とか)がある。
誰がどれだけ負担するかを不公平なく決めるのは難しい。
結局個別対応になりがちなのだろう。