『エウメネス』の次

今のとこ『エウメネス』って小説が一番売れているんだけど、
『エウメネス』が自分の力で売れているわけじゃないってことは承知している。
『エウメネス』は『ヒストリエ』というマンガがあってそのファンがたまたま買ってくれている。
『ヒストリエ』は、出版社がちゃんとマーケティングして広報して売っているわけで、
私はそのおこぼれで買ってもらっている状態だ。

そんなふうにして売りたいわけではない。
『ヒストリエ』人気にあやかって、他人のマーケティングに便乗して売りたいわけでは決してない。
そもそもそんなことを意図して書いたわけではない。
しかし、もし『エウメネス』がそういう幸運に恵まれていなければ、
私はとっくに kdp で収入を得ようという考えを諦めていたかもしれない。
そんで、kdp で利益を出すヒントというのを、もしかしたらもらえたのかもしれない。

『エウメネス』は『ヒストリエ』とは全然違う話で、
共通しているのは主人公がエウメネスという点だけだと思う。
『エウメネス』が描いているのは、古代ギリシャの歴史ではない。
ペルシャやヘレニズムというものを描いている。
私としては、女性の読者にはペルシャ王女のアマストリナに、
男性の読者は(学者として、秘書官としての)エウメネスに感情移入してもらえるように書いている。
戦士としての、剣豪としての、将軍としてのエウメネスを描く気はまったくないのである。

そういう意図を了解した上で読んで楽しんでもらえるのであれば非常に嬉しい、のだが。

ま、ともかく、
私としては『エウメネス』よりかもっと読んでもらえる小説を書くのが次の目標だわな。

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