宇治谷 順

「キュレーター」は面白い。
しかし評判が悪くて連載打ち切りになったそうだ。
連載ものは最初だけうまくてあとはつまらないのが多い。
連載にこぎつけるまでは原作者も編集者も真剣なのだろうが、
いったん連載に持ち込めば惰性で続けているだけなものが非常に多い。

よく似たマンガに「ギャラリーフェイク」があるが、
「キュレーター」はそれより7年も前に出ている。
キュレーターとかキュレーションという言葉が一般化してきたのも最近のことだ。
どうもこのマンガはちょっと時代が早すぎたようだ。
こういうマンガが電子書籍で復刻されて再び読めるようになるのはすばらしいことだと思う。

同じ原作者のマンガで「弁護士TASUKE」というのがあるが、こちらも面白い。
連載ものであるのに、あまりキレが落ちずに続いているのは見事である。
しかし[原作者の facebook](https://www.facebook.com/ujijun/posts/788800747863854:0)など見るとこれもまた尻切れトンボで連載打ち切りになったらしい。
もっとつまらないマンガでずっと連載しているのもあるのに不思議なことだ。

刑事もののテレビドラマはだんだん進化していて、例えば最近は「相棒」
などが評価されるようになった。
ああいうややこしい話は昔は(少なくともテレビドラマでは)人気がなかった。
「太陽にほえろ」「西部警察」「踊る大捜査線」などの馬鹿げた話が受けていた時代とは、
ずいぶんと変わった。
「弁護士TASUKE」も今連載されていればきっと人気が出ただろうと思う。

原作者がまじめに原作を書いても時代が早すぎて世の中に受け入れられないことはあるよなあと、
この宇治谷順という人の作品を見ると思ってしまうのだ。

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