借金経済

借金漬けになって自転車操業しているといえばたいていの銀行はそうだ。だから銀行は取り付け騒ぎが起きるとあっという間に倒産してしまう。たいていの中小企業もそうだ。銀行や信用金庫から借りれるだけの金を借りて手元に現金を残しておく。利息払いが勿体ないが、それよりか運転資金に余裕があるほうが大事。借りるには審査が要る。審査通ったなら借りないほうが損という考え。

同じことでアメリカは借金経済なので、一般市民が借金すればするほど経済は回る。金持ちでも信用取引なんかやってる連中は借金しているのと同じだ。自分の金だけで堅実にやっている人も中にはいるのかもしれないが、ちょこちょこ低利で金を借りてそれで利鞘を稼いで高利で運用して返して儲けが残れば良い。そういう運用をしている。

アメリカという国はずっとそういうこすっからい錬金術を試してはこけ試してはこけしてきた。

つまり、要するに、貧乏人をどんどん借金漬けにして失業しても破産しても放置すれば良い。そうすることによって借金経済が回り、借金経済がさらに拡大すればよい。借金は悪ではない。善である。貧乏人がたくさんいることは経済発展の必然である。

多少消費が減ったくらいで慌てるな。多少失業者が増えたくらいどうってことない。多少のリセッションくらいはあっても、国全体が破綻することはない。バブルがはじけることはあってもうまく制御してソフトランディングにもっていけばそれでよい。貧乏人が足りなけりゃどんどん活きの良い移民を入れれば良い。そのほとんどがいずれ借金の返済が滞り貧民層に落ちていこうがしったことか。中には優秀なやつもいて、がんがん経済を回すようになるかもしれない。

失業して食うに困って家も売って道端で生活する連中や犯罪者が増えて、治安が悪化しても、治安の良い場所に金持ちだけの町を作れば問題ない。いくら治安が悪いといっても、メキシコや中南米諸国に比べればまだマシだ。とりあえず借金するやつは多ければ多いほど経済のためにはよく、救済する必要すらない。逆に、救済しようとするから経済が冷え込んで不況になるのだ。アメリカの金持ちたちはそう考えているのかもしれない。日本だととうてい考えられない、「非人道的」な政策だが。

日本では、幕府が財政難になると松平定信みたいに緊縮する。おんなじことをバブル期の首相もやった。総量規制。当時の大蔵大臣は橋本龍太郎だった。ああいうことするからダメなんだよとアメリカの金持ちたちは笑っているのだ。

小室直樹もバブルなんてわざわざ潰す必要はなかった、と言っていたと思う。

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