陳舜臣の漢詩集。
日本語の詩も少々。
波斯
歴山攻陥帝王台
遥望波斯已劫灰
歴山はアレキサンダー。
波斯はペルシャまたはペルセポリス。
「アレキサンダーは帝王の王宮を攻略して落とした。
遥かに望めばペルセポリスはすでに灰燼に帰した。」
というような意味。うーん。なんかすげえかっちょいい詩だよな。
那爛陀遺跡所懐
大唐玄奘慕浮図
葱嶺流砂不惜躯
那爛陀はナーランダ。
浮図はブッダ。
葱嶺はパミール。
「大唐の玄奘は仏教を慕い、パミール高原にも流砂にも身を惜しまなかった」うんぬん。
伊斯担堡
海峡西東欧亜分
蒼穹無際水無紋
伊斯担堡はイスタンブール。
「イスタンブールのボスポラス海峡はヨーロッパとアジアを隔て、青空は果てしなく、水は波紋もない」うんぬん。
うーん。まあだいたいこんな感じ。
なんとも言いようがない。
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