吉田松陰歌集を追記した。世の中にあまり知られていない歌がかなりたくさんある。漢語を敢えて使っているものもかなりある。吉田松陰ほどの有名人でもこれほどまったく無名で世に知られていない歌があり、出典もよくわからぬ歌もある、というのが意外だった。
亜墨奴が 欧羅を約し きたるとも 備へのあらば 何か恐れむ
要するにアメリカとヨーロッパが連合して攻めてこようとも備えがあれば大丈夫だという実に勇ましい歌。
世話任す 今年は婿を もらひ得て 独り手に汲む 楽しみの酒
結婚した妹のことを詠んだ歌。まるで男はつらいよの寅さんのようだ。
すめがみの みことかしこみ しづがみは なりゆくままに まかせこそすれ
こういう歌はもう少し有名になってもよさそうな気がする。
こととはむ 淀の川瀬の 水車 いくめぐりして 憂き世経にきや
非常に優れた歌だと思う。こうした歌が知られていないのはもったいないし、まして私のような者の歌が世に残る可能性はさらに低いことを思うと絶望するしかない。
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