マシュハド

現在、テヘランに次いでイランで人口が多い町はマシュハドといって、NHK のシルクロードものにはメシャドという名前で出てくる。
或いはマシャドとも。
英語表記では Mashhad。
マシュハドから西へ行けばニーシャープールを経てテヘラン。
東へ行くとアフガニスタンの首都カブール。さらに東へいくとハイバル峠を越えて、
インダス川上流のパンジャーブ地方のイスラマバード。
マシュハド北東にはマル、つまりシルクロードに古来から知られるメルヴがあり、ここから先はブハラやサマルカンドなどを経て天山北路または天山南路に入る。
要するにマシュハドは交通の要衝なのだが、
九世紀末までは単なる小村であって、すぐ近くのトゥースの方が栄えていたはずだ。
というか、近代になって呼び名がトゥースからマシュハドに変わったと考えた方があたっている。
トゥースにはアレクサンドロス大王も訪れていて、ギリシャ人にはススィアと呼ばれている。
またアッパース朝カリフのハールーン・アル・ラシッドはこの地で死んでいる。

マシュハドがビーナルード山脈の北麓にあるのに対して、ニーシャープールは南麓に位置する。
要するに、ニーシャープールと同様にかなり古くから栄えた町だということだろう。

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