亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

新宿西口動く歩道

04.01.1997 · Posted in 雑感

なぜまたあんな一方通行の歩道を作ったのだろうか. しかも午後 3:00 に一旦通行人を締め出して方向転換する. そのうえ,動く歩道は普通の歩道よりも1mほど高くなっていて, 動く歩道に乗るにはちょっとしたスロープを登り降りしなくてはならない. 動く歩道を作るのはまあいいとしてなぜなんな間抜けな仕様にしたのか.

出羽桜というのはもちろん関取の名前ではなくて日本酒の名前である. がしかし風邪で鼻がつまっていて何を飲んでるのかさっぱりわからなかった. ビールだとそれなりに楽しめるのだが.

以前「アムネスティ・インターナショナル」に ロサンゼルス国際空港かどこかでドルをむしりとられて以来募金というものは決してしないと心に決めたのだが, そもそも自分の金が誰にどう使われるかまったくコントロールできない状況で道端ではじめて会った人間を信用して金を渡してしまうというのはまったく愚かな行動だと思っているのだが, 秋葉で「阪神大震災がどうのこうの」と金を集めている連中がいたので例によって無視することにした. 私に声をかけた人は私の視界の外で「あれ?では募金だけでも…」 なぞといい続けていたのだが, どうも彼らは「ボランティアだから金集めしても頭はさげなくて良い」 だとか「金を出すのは当然だ」とか「自分達は正しいことをしてる」 とか思っているようだが, そのへんが私にはカチンとくるのだ. その不快さがあとあとまで残ってしまう.

新宿西口動く歩道 はコメントを受け付けていません。

グルコノデルタラクトン

02.17.1997 · Posted in

薬剤師の女性に,長年の謎であった「グルコノデルタラクトン」について聞いてみたところ,家に帰って教科書で調べて FAX で送るとのことであった.

早速送ってもらった.「グルコノデルタラクトン.白色の結晶又は結晶性粉末で,味は初め甘く,次に加水分解され,グルコン酸を生じ,わずかに酸味を呈する.食品では,大豆,牛乳の蛋白の凝固剤の他,膨張剤原料,酸味料,キレート剤などに用いる.」

ふむ.つまりグルコン酸というものが,蛋白質を固化させるんだな…. もちっと調べてみたくなったのだが,今「岩波理化学辞典」がどこかに行ってて調べられない.

グルコノデルタラクトン はコメントを受け付けていません。

釣月耕雲慕古風

12.08.1996 · Posted in 漢詩

私の部屋には,「釣月耕雲慕古風」と書かれた軸が掛かっている. 床の間なぞないので,壁に直接,西日が当たらないあたりに掛けている. じいさんが昭和 45 年くらいに書いたものである. なかなか勢いがある,若々しい書体で,わりと良く掛けて眺めてたらしいから,当人も思い入れがあったんだろう. 「月を釣り雲を耕し古風を慕う」というのは,漢詩の一句なんだろうが,誰の詩なのかわからない. どうも中国人の詩にしてはあまりに浪漫的というかボッカ的というか. もしかすると近世の日本人の作った詩かもしれん.

釣月耕雲慕古風 はコメントを受け付けていません。

豆腐作り

10.06.1996 · Posted in

ハウスの本とうふという手作り豆腐があり,これは大豆の粉を水に溶かして煮立たせたのち凝固剤を加えて作るもので,豆腐は確かに作れるんだが,こないだ試した「手寄せ豆腐」とは違い,まるきり普通の「絹漉し豆腐」の味で,これなら普通に売ってる絹漉し豆腐を買った方がましだ,という結論に達した.ただしこれなら,水気がない分軽いし,日持ちはするだろうね.あと,キャンプに持っていくとか.

今は冷蔵庫に入れとくだけで半年くらい保つ豆腐がある.あれは充填絹漉し豆腐の一種で,結構おいしい.

日曜ふと「東急ハンズならニガリを売っているんじゃないか」と思い立って,ついでに出来たばかりの新宿のハンズでも見物するかと,まず渋谷のひまわり(床屋)に行ったあと,わざわざ新宿に出かけた.予想はされていたことだったが,東京人の新しもん好きはすさまじいもんがある.交通の要所で,首都圏の人口のキャパシティが大きい分,なんか珍しいもんがあるとたちまちこんだけの人数が繰り出してくる.高島屋もハンズもむちゃくちゃな行列だ. Sega の JoyPolice や紀伊国屋書店もある. JoyPolice 大繁殖中だな.あほらしいので,代々木まで歩いて,渋谷に引き返した.代々木駅は,実は新宿北口や東口なんかよりも新宿ハンズには近いようだ.でもあほみたいに空いていた.恵比寿ガーデンプレイスが目黒と恵比寿のほぼ中間にあるのと同じようなもんだな.あれも,目黒から動く歩道をつければいいんじゃないの?したら,動く歩道だけで目黒から恵比寿までいける.ついでに山手線一周,動く歩道だけでぐるっと回れるようにするってのはどうだろう(笑).

代々木駅は南口しかない.北口があれば高島屋方面に行くにももっと近くて便利なはずだ.

渋谷のハンズの, 2A キッチン用品のフロアに,なんとニガリは売ってあった. 10 g 入りの袋が 20 くらいパックになったのが,なんと 300 円.安いもんだ.あとは豆乳.あちこち百貨店めぐりをしても,「調整豆乳」は売っていても,「単なる豆乳」は売っていない.サミットでスジャータの「豆腐のできる豆乳」を買う. 500ml で 110 円くらい.安いもんだ.

豆腐作りを試みたのだが,大失敗だった.あまり固まらない上に「苦すぎる」のだった.要領が皆目わからないので, 10 g のニガリを茶碗に入れてお湯を足して溶いてみた.ニガリというもんはどんな味がするんかの?という好奇心から一口なめてみたら,めちゃにがい.おかげで何度もうがいした.豆乳と混ぜるとこの強烈なにがみが取れるもんかな,と楽観的に考えて,ひと煮立ちした豆乳にニガリを加えたのだが,なかなかうまい具合に固まらない.しかも強烈ににがい.

ようするに今回,素人が単に豆乳とニガリを混ぜただけでは豆腐はできないんだよ,という至極当然のことが明らかになったわけだ.

豆腐作り はコメントを受け付けていません。

寄せ豆腐のもと

09.29.1996 · Posted in

サミットはスジャータの「豆腐のできる豆乳」を売っていたりと,豆腐にはなかなか造詣が深いスーパーであるとお見受けいたす.それで,今回非常に珍しいもんをみつけた.寄せ豆腐,おぼろ豆腐,汲み出し豆腐,釜出し豆腐などいろいろ言い方はあるが,その類の豆腐は最近はどこのスーパーでも手に入るようになった.ところが,これは,寄せ豆腐のもと,というかなんというか.普通の寄せ豆腐のような,プラスチックの容器の中に,なんと豆乳が入っており,それとは別に液状のニガリがちっちゃなビニールの袋の中に入っている.豆乳にニガリを入れて「電子レンジで 3 分温め」,そのあと 5分待てば出来上がるとのこと.

おおっ!すげえぜ!なんてこったい.

うちには電子レンジなぞという文明の利器はない.ミルクパンで豆乳を温めつつ,ニガリを投入(シャレを言ってる場合ではない)する.専門用語では「ニガリを打つ」というらしいが. 70 ~ 80 度くらいで温めるというのは,以前何かの本で読んで知っていたので,ちょうど牛乳を温める具合に温めるんかな?と思いつつガスコンロで温めてると.おおっ.固まる固まる.

スプーンですくって食べてみると,なんと感動的にうまい!むう.おそらくこれが豆腐の,いや大豆の一番うまい食いかたではあるまいか.

そうか.豆腐は豆乳とニガリさえあれば,こんな簡単に豆腐は作れるのだな.豆乳はスジャータのを買えばよい.なければ 1 日水に浸して,ミキサーで砕いて漉せばいいのだ.問題はニガリだな.どこにいけば手に入るのだろう.そりゃあ,豆腐屋にいけばあるだろうが.売ってくれるかなぁ.

寄せ豆腐のもと はコメントを受け付けていません。

充填絹ごし豆腐

05.27.1996 · Posted in

市販の豆腐では,あたりはずれが比較的少ないという意味で「充填絹ごし豆腐」が好きだ.固めたあと水にさらしたやつは,味が抜けてしまってるような気がする.「充填絹ごし豆腐」は大豆の味が封じこめられているような気がする.今日は最初そのままで,そのあとフリーズドライの「きざみわけぎ」と醤油をかけて食べてみた.

充填絹ごし豆腐 はコメントを受け付けていません。

中台危機ダイジェスト

05.12.1996 · Posted in 歴史

新聞が溜ってきたので,捨てる前に「中台危機ダイジェスト」でも 書いておこうと思っていろいろ読んで見たら, ものすごい量なので,ちょっといやんになってきた. でも時間あるだし.やってみるか.

華声和語ものぞいて見たが,あんだけ大騒ぎになったわりには あまり記事がない. かなり遠慮していると見た.

2/1 台湾株価急落

国民党系企業,中央銀行の連日の介入. 今から思えばこの時期の株は「買い」だったよな.

2/2 米の不確実性有益

ナイ前米国防次官補に聞く.

--中台間で衝突が起きたらどうするのか.

米国政府はそうした質問には答えないことにしている. 台湾を守ると言えば,台湾は冒険をしようとするかもしれないし, 逆ならば,今度は中国がより攻撃的な姿勢をとるかもしれないからだ.

この問題では(米国がどう出るか分からないという)不確実性こそが戦略的に有益な役割を果たす. 朝鮮戦争の際に何が起きたかを思い起こすべきだ. 当時,米国はいったん韓国を防衛しないと表明,その後, 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が韓国を攻撃し,結局, 米国が韓国防衛に乗り出した.

この記事については既に3/8 にも言及している. さて,上の朝鮮戦争のときと全く同じことが南沙諸島問題についても言えるだろう. フィリピンから米軍基地が撤退したことが,現在の南沙諸島問題の遠因になっている. 結局フィリピンは中国に対抗するために米軍の軍事力が必要なのであり, フィリピンはまっさきに,日米安保見直しに賛成した (日経 4/18.ラモス大統領「米国がアジア太平洋地域と軍事的関わりを持ち続けることがはっきりした.宣言を歓迎する.」).

2/8 福建省で軍事演習

人民解放軍が 2/10 未明から福建省沿岸で陸海空軍の合同演習. 旧正月(19日)前に終了.

2/10 中台軍事力比較

米国介入なしでも台湾は自力防衛できる,との楽観的な見方も. ただしミサイル攻撃にはほとんど無防備.

ついでに台湾に旅行したとき見聞したことを書く. 台湾では social service や military service がある. いわゆる徴兵・兵役である. 蒋介石を祭った中正紀念堂というのがあって, ここで女子高生らしき連中が日曜の午後にブラスバンドとかバトントワラーとかやっている. 一見なごやかな光景である. しかし,よくよく見るとバトンと思っていたものが銃剣なのである. つまりこれも軍事演習の一部と見てよい. 日本では,普通の女子高生が武器の取扱いの稽古をしたりすることは,ない. つくづく日本は平和である. と思った.

2/13, 14 中国の集結部隊「大規模ではない」

40 万人という数は,台湾の経済に影響を与えるために流された可能性がある. とのこと. 実際は 15 万人以下(台湾国防省発表). また,李登輝総統の得票率を下げるため,とも.

2/14 米政府高官相次ぎ中国牽制

ペリー国防長官.

中国は今こそ正しいメッセージを米国に送るべきだ,

この段階では言葉による牽制.

2/23 台湾の歴史

台湾には外省人(共産党政権誕生後,中国本土から移り住んだ人)と、 本省人(それ以前から台湾に住んでいた人)がいる.

1947年,台湾住民は初め中国復帰を喜んだが, 国民党の強権と腐敗に失望.本省人の騒乱を武力鎮圧.

1949年,国民党は共産党との内戦に敗れ,台湾に移動. 少数派の外省人が権力の一切を握る. 本省人の亡命者国外活動.

1988年,本省人の李登輝総統登場. 独立運動も合法化. ちなみに李総統は本省人.京大 OB だそうだ.

2/29 米国対中赤字急増

米国の対日赤字が減少する半面,対中赤字が急増し, 対日赤字に迫る勢い.

そうか~. 中国ってけっこう儲けてるんだな. それで米国は対中制裁とかって言ってるんだな.

3/4 二・二八事件

1947.2.27 国民党政府の警官がヤミタバコ売りの中年婦人を殴打. 翌日には台湾全体の騒動に. 蜂起した人々が親日的であったことが災いし, 国民党関係者との凄惨なリンチ合戦に. 南京中央政府は精鋭部隊を派遣して暴動を鎮圧. 二万人以上の台湾人が殺された. 台湾人は国民党に失望.

3/5 ミサイル演習発表

人民解放軍は 3/5 から 3/15 まで,台湾に近い東シナ海と南シナ海でミサイル発射訓練をすると発表.

3/6 即時反撃

台湾国防部長.

中国軍の発射したミサイルが一発でも台湾の領海 12 カイリに着弾した場合,台湾は直ちに反撃する.

3/8 ミサイル演習強行

発射されたのは地対地中距離ミサイル M9. 台湾を緩やかな経済封鎖に置く形.

橋本首相

公海上では法的に問題ないのかもしれないが,不幸な方向にあると思う.

3/11 空軍機避難打診

台湾が,フィリピン,シンガポール,インドネシアなどに, 中国との軍事衝突になった場合に空軍機を避難させられるかどうか, 非公式に打診した.

中国は,空軍設備をミサイル攻撃して制海・制空権を握ったのちに, 台湾に上陸してくると考えられるため.

3/12 中国実弾演習

広東省沖海空軍実弾演習.

横須賀を母港とする米第七艦隊空母インディペンデンスを台湾沖に派遣. 原子力空母ミニッツ,ペルシャ湾から急行. ミニッツは通常パキスタン・インド間の紛争に備えてインド洋辺りにいる.

クリストファー国務長官

中国の演習は無謀な威嚇であり危険な威圧だ. 米国は必要な場合に助けになるため台湾に近付く。

橋本首相

公海上で動いているわけだから,第三国がとやかく言うことはできない.

確かに.しかし限りなく当事者に近い第三国である.

外務省

西側諸国がさまざまな行動を起こしているにも関わらず,中国側は必ずしも期待したような自重と自制の方向にない。

わが国が自制を求めたにも関わらず,新たに実弾射撃訓練まで公告したのは, 台湾周辺での軍事訓練を本格化させるもので,アジア全体の安定にとって好ましくない。

この日の産経新聞第三面「怪刀乱麻・江沢民さんの記念碑を」 は,いかにも産経らしい論説.

  1. 中国がおっかない国であることを自分からみせつけた.
  2. 中国は安心できないと周辺諸国がつくづく思い知らされた.
  3. 日米双方で安保の重要性が増してくる

ことから,江沢民の記念碑を浦賀に建てよう,という話.

3/13 米議会に「親台」広がる

イギリス,強い批判. ロシア,自制要望. 中国,米艦隊派遣批判.

3/14 防衛庁分析

3/15 日経朝刊第一面左下

12~13日,米軍と自衛隊が,「演習を装って集結した中国軍部隊が台湾海峡にある金門, 馬祖両島やそれ以外の台湾の島に対して限定的奇襲攻撃をかける恐れがある」と判断,極めて高度の厳戒体制に入っていた ことが14日防衛庁筋が明らかに.

「防衛庁筋」とは?

この件については3月10日 にも触れた.

金門島というのは,マカオのすぐ近くにある島で, 福建省から数キロしか離れてない. 台湾領土ではあるが台湾本島よりも中国本土に近い.

3/18 福建省沖陸海空軍合同演習

3/19 米下院台湾防衛決議可決

3/19に米下院. 中国が台湾を攻撃した際に軍事介入を米政府に求める決議を可決.

アメリカは中国による侵略,ミサイル攻撃,海上封鎖から台湾を守らなければならない.

艦艇,航空機,対空防衛システム供与を政府に求める.

総統選候補者

李 登輝
与党 国民党
優先課題は中台敵対状態の集結
長期的には中台統一.
彭 明敏
野党 民進党,元台湾大学教授,政治学部長
台湾独立.日米による牽制望む.
林 洋港
無所属,前司法部長.前国民党副主席.
中台統一
国家は一つ.統治権は二つ.
陳 履安
無所属,前監察院長
中台統一
李総統のあいまいな態度が中台緊張の原因.

3/20 米,台湾にミサイル供与

米政府.台湾に地対空ミサイル「スティンガー」供与決定. 台湾要請の潜水艦供与は見送り.

3/21 米上院決議

米上院も,下院同様決議.

3/23 総統選開始

3/24 台湾総統直接選挙

「中国世界初」の最高指導者直接選挙. アジア諸国のコメント慎重. 中国に遠慮か.

中国発言「台湾は中華人民共和国の一部」から「一つの中国」へ軟化.

李総統勝利宣言,公用語の北京語ではなく台湾語で.

党派の利益を越えて一票を投じてくれた方にお礼したい.

中国の軍事演習の危機感のために, 与党国民党ばかりでなく,野党民進党の独立派本省人の支持を広く受けて圧勝したことを指す.

民進党候補が 30% 得票すれば, 選挙後国民党と民進党の連立政権が誕生するというシナリオであったが,結果的には国民党の一人勝ちになった.

開票結果

李 登輝 54.0 %
彭 明敏 21.0 %
林 洋港 14.9 %
陳 履安 10.0 %

3/27 米艦隊撤収

26日,ペリー米国防長官

危機は今や過ぎ去った,と理解している.

中国は軍事演習を終え,自軍へ撤収した.楽観的な見方さえしている.

米国務省バーンズ報道官

中国側の発言は,台湾との平和的な対話の場を模索しているかのようだ.

米空母インディペンデンスは母港横須賀へ帰還を開始. 米原子力空母ミニッツはオーストラリアへ移動.

参考文献

華声和語

[ 4/1 No. 80] [ 3/26 No. 79] [ 3/18 No. 78] [ 3/12 No. 77] [ 3/4 No. 76]

中台危機ダイジェスト はコメントを受け付けていません。

山形

03.10.1996 · Posted in 雑感

月曜日に山形にいった. 山形行は合宿免許で赤湯というところにいって以来である. 今回は「つばさ」でいった. 福島まで,仙台行きの「やまびこ」と山形行きの「つばさ」が連結して行くんだけど, 「やまびこ」がやまがた行きみたいな気がしてしょうがない. 「やまびこ」がやまがた行きの方が,絶対間違えにくいと思うのだがなぁ.

山形には昔「ヤマガタダイカイギュウ」というジュゴンみたいな動物が棲んでいたんだそうだ. 漢字では山形大海牛とかくのだろうな. 山形県立博物館で, 天井から全長五メートルくらいの足がない動物の化石が吊してあって、 いかにも巨大な動物の霊のようであった.

山形 はコメントを受け付けていません。

fj.soc.war-and-peace

03.10.1996 · Posted in 雑感

fj.soc.war-and-peace というところをのぞいてみたら, 竹島の話ばかりしている. fj.soc.culture.chinese では,英語で連日, 台湾と中国の話をしてるのに, 日本人はいったい何をやってるんだろう. ようするに, 連中はマスコミが垂れ流していることを反復することしかできなくて, up to date な応用問題はまるで手に負えないのだろう. そんなことで,有事にはどうするつもりなんだろうな. fj.soc.culture.chinese では「中国と台湾が一戦交えたら」という話が毎日何百通も投稿されているのに (無論 soc.culture.china とかとの crosspost で,具体的には、 台湾は中国の一部であるべきかどうか,という観念論が基調ではあるが), 主役であるはずの日本人は圧倒されて完全に沈黙している. 普段は声がでかい分よけいに哀れだ. 連中は結局,古文書にはこうこうこういう風に書いてあったとか, そういう死んでる話題についてしか話ができないのだ.

3月14日,中国が実弾演習した日には,米軍と自衛隊が, 中国軍の奇襲的な軍事侵攻に備えて厳戒体制をとっていたのだそうだ. 中国軍は実際,周りで威嚇してやらないと, ベトナムのときのようにだらだらと軍事侵攻してしまうのである. 適切な処置だったと思う. 私はアダムに, 「中国軍が台湾を攻めたらアメリカ軍と日本軍が台湾を支援するはずだから中国軍が台湾を攻めるはずはない」といっていたのだが,やはりという感じであった. 実際,朝鮮戦争当時はさておき,今現実に中国と台湾が全面戦争になったらおおごとであるから, 今のところは中国人のメンタリティというものをできるだけ正確に把握して, 威嚇するなりなんなりしてそうならないようにするしかない. そして,実際に中国が侵攻してきたら,日米連合軍が速やかに介入して,中国軍をおっぱらう, というシナリオしかあり得ないだろう (今の台湾軍は昔の国民党軍ほど弱くはないだろうから,自力で人民解放軍に勝つ可能性もあるとは思うのだが).

そもそも今の中国軍なんてのは全然脅威ではない. 問題なのは,今中国を刺激することで, 十年後,二十年後に中国の経済力がいまよりはるかに強くなったときに,根にもって復讐でもしないかということである (中国と日本,アメリカとの「相対的」な国力の違いが縮まるかどうかというのはまた別問題なのだが. それから,日本人は日清・日露戦争なんかみてわかるように明らかに根に持つタイプだが,中国人はそうでもないかもしれない). そうならないためにも,できるだけ中国を刺激しないのがよい. 台湾という存在は,実際アメリカの内政干渉以外の何ものでもない. アメリカはやっぱり台湾びいきだったこと, いざとなれば台湾を支援することが今度のことではっきりした. そうはいっても中国を刺激するのは損だから,ぎりぎりまでしらんぷりしていたのだろう.

しかし,今回中国が軍事演習のふりをして侵攻したってそれは奇襲でもなんでもない. 周辺諸国に行動パターンを完全に読まれていちゃ奇襲とは言えない.

中国軍の行動パターンというのは,多分こうだろう. つまり,何か気にいらないことがあればまず威嚇してみる. 日本みたいに弱腰なところはどしどし威嚇する. アメリカみたいに戦争慣れしてるところは, ただ威嚇しても効果ないから,弱みをついてくる. 進出企業を締め出すぞとか.

次に,国境あたりに軍を集めて演習する. 威嚇して相手がびびってるようだと,さらに威嚇する.

ここで一旦,国際世論なんか気にしてみる. 国際世論が自分に不利なようだと, これは国内問題だとか,内政干渉だとか相手を批判してみる.

アメリカあたりの大国が,本気で介入しようという意志を見せていると,そのまま「ただの演習」だったことにして, 面子をつぶさないように撤退する. 大国の介入がなさそうだと,「演習中の事故」をよそおって戦争に突入する.

少なくともいままでの中国の動き方というのはこんな風である. その行動パターンは,「義和団事件」や「阿片戦争」のころからあまり変わってないとも言える. あくまでも国際社会の力関係を意識した上での動き方であり, 諸国の出方をうかがいながら少しずつ行動する臆病な国なのである. だから,周辺諸国は毅然とした態度を示さなくてはだめだ.

fj.soc.war-and-peace はコメントを受け付けていません。

中国と台湾

03.08.1996 · Posted in 雑感

アダムは今月中に中国が台湾をミサイルで攻撃するという. 今月中に中国と台湾が戦争を始めるかどうかという話であるが, 第二次大戦後,中国が攻めた国といえば韓国,チベット, ベトナムで,いずれも地続きで,わーーと人海戦術で攻めたのである. そのうち本当の意味で勝てたのはチベットくらいしかないのである. 台湾は韓国くらいには強いであろう. 戦争しても勝てるかどうかわからないような相手と戦争するとは思えない. それに,台湾もミサイルは持っていて,上海はおろか武漢まで届くのだそうだ. 中国が台北にミサイルをうちこめば台湾も上海にミサイルをうちこむだろう. どちらも被害甚大である. ベトナムを攻めてたころの中国には失うものなどなかったが,今の中国には戦争を仕掛けたことで失うものが多すぎる. だから戦争なんておこりようがないのである. 中国はソビエトと同じで自分よりずっと弱い国しか攻撃しない. 歴史的に. と思うのだが.

それに,攻めるぞ攻めるぞといってるときは攻めないで, 黙っているときに急に攻めるのが戦争というものだ. そもそも奇襲なんてことができる国は50年前のドイツと日本くらいだ. アメリカなんかは,あれは議会でさんざん議論してからしか戦争ができないから, 短期決戦はできるかもしれないが,奇襲なんてことはやりたくてもできない国である. そもそもアメリカは奇襲が下手なうえに, 失敗すれば国民に批判されるから正攻法でやるしかないのである. アメリカなら,議会で戦争しますよ,と決まれば本当に戦争するだろう. だが,中国なら,人民会議で戦争するぞ,と言っていても戦争するとは限らない. それだけならただの脅しにすぎない. 中国が戦争しようと思ってるなら,黙って国境に軍を集めるだろう.

何かで読んだ話だが,中国と台湾の関係にアメリカは介入するかどうか, という質問に対して, アメリカは介入しないと言えば中国は野心を抱くかもしれない. 朝鮮戦争のときがそうだった. 助けると言えば台湾は安心して中国を挑発するだろう. だから,アメリカの態度が不確定であることが平和をもたらすのだ, とアメリカの政府高官がこたえたという. 一般人にはしり得ない駆け引きがあるに違いない (新聞の小さな記事まで注意深く読んでいるとある程度までは わかると思うのだが).

※アダムというのは当時同僚だったポーランド人。

中国と台湾 はコメントを受け付けていません。