「よも」は昔は普通に使われていた言葉で、たぶん、
「四(よ)」と「面(おも)」がつながった言葉だ。
岩波古語辞典には「も」は方向を現す、ともあるが、「おも」の「お」が欠落した形、とも。
「お」が欠落したというより、「田の面(たのも)」とかも、
「たのおも」が母音連続で一母音になっただけだろうと思われる。
「四面八面(よもやも)」とも言い、そこから「四方山(よもやま)」となった、らしい。
四方の海、四方の浦、四方の山、四方の山風、四方の山河、四方の山の端、四方の紅葉、四方の梢、
四方の山辺、
四方の木の葉、
四方の木枯らし、四方の花、四方の桜、四方の草木、四方の木下、
四方の空、四方の嵐、四方の国、四方の諸人、などなど。
まれに四方のあはれ、とか。これはひねりすぎでは。
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