田舎教師その2

ぷろぐれ日記
に書いてあった「博士の異常な愛情」というのを見た.
まあ,見て損はないかな.
アメリカがソビエトの ICBM 基地を誤爆するという話.
空軍の全面的協力によってしか作れない映画である.
それゆえ,冒頭で「こんな事故は決して起きないとアメリカ空軍は保証する」
という言い訳がついていておもしろい.
「未来世紀ブラジル」あったら見てみたいが DVD ではさすがにないだろ.

田舎教師を読んでいて,

> 寺の庫裏の入口の広場にも小作米がだんだん持ちこまれる.
豊年でも何かと理屈をつけて計りを負けてもらう算段に腐心するのが小作人の習いであった.
それにいつも夕暮れの忙しい時分を選んで馬に積んだり車に載せたりして運んできた.
和尚さんは入口に出てあいさつして,まずさしで,
俵から米を抜いてそれを明るい戸外に出して調べてみる.
どうもこんな米ではしかたがないとか,
あそこはこんな悪い米ができるはずがないがとかいろいろな苦情を持ち出すと,
小作人は小作人で,それ相応な申し訳をして,どうやらこうやら押しつけて帰っていく.
豆を作ったものは豆を持ってくる.
そばを作ったものはそば粉を納めに来る.
「来年はひとつりっぱに作ってみますから,どうか今年はこれで勘弁していただきたい」
だれもみんなそんなことを言った.

>「どうも小作人などというものはしかたがないものですね」と和尚さんは清三に言った.

というところに妙に感心した.
農地改革からこちら地主は悪で小作人は善という観念が植え付けられているのだが,
実際には今の大家と借家人のようにどちらがどれほど悪いというほどの関係ではないのかもしれない.
まあ確かに地主というのは資産家で裕福で不労所得者なんだろうから,
小作人よりは良い立場にいるわけだ.
しかし,小作人は小作人で,自分のところで取れた一番悪い米を地主に押しつけて,
一番良い米は自分で食うか金に換えてしまうのだろう.

その他,天長節(天皇誕生日のことでんがな)には小学校でオルガンの伴奏に合わせて
「君が代」と「今日のよき日」というものを歌うそうだ.
「今日の良き日」とは正式には「天長節」という名前の唱歌のようだ.
たくろうの名曲玉手箱
というところにいろんな唱歌がある.

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