亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

新類題和歌集

04.01.2010 · Posted in 和歌

ふーむ。 霊元天皇も後水尾天皇に続いて「新類題和歌集」という勅撰和歌集を編纂させている。 21代の勅撰和歌集から通算で数えれば、 22代が後水尾天皇の「類題和歌集」(1703年)、 23代が霊元天皇の「新類題和歌集」(17??年)、 となる。

歌集のこと 参考:吉川弘文館発行「古事類苑」

但し後水尾天皇の朝に「類題和歌集」あり、霊験天皇の朝に「新類題和歌集」あり。 共に勅撰なれども、一題の下に衆多の歌を載せたるものにて、 勅撰の春夏秋冬等を以て分類し、毎首に題を加へたるものとす。 自ら其の撰を異にする所ありて、古より勅撰の中に算入せず。

うーん。 おそらくは、題詠の手本のために、同じ題の歌をたくさん、昔の勅撰集との重複も含んで集めたもので、 確かに21代集までとは性格の違うものかもしれないが、 時代が変われば編纂方針も変わるし、時代に即していく必要もあるだろうし。 つまり、21代集までは「秀歌の選抜」という意味があったのだろうが、 類題和歌集では「和歌の分類と習得」という意味の方が濃かったのだろう。 あるいは先行する「夫木和歌抄」などと類似する性質のものか。 あるいは当代の歌はごく少なくて、主に古い歌を類別すること、 或いは21代集の総集編たることが主たる目的だったか(確かにそういうものがあると便利だろうし、 そういう動機もわからんでもない)。

「類題和歌集」「新類題和歌集」を、勅撰集から排除する理由はあるのかないのかよくわからないが、 ともかく一度現物を読んでみる必要はあるな。 と、思ったがOPACでほとんどヒットしない。 あるのは国会図書館くらいか。 これは厳しい。

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