自分が面白いと思うものを書くだけじゃだめ

投稿者: | 2014年12月25日

ずいぶん長い間定家ばかりやってたが、とりあえずこっちは書き終えたということにして、
久しぶりに「海賊王ロジェール」とか「江の島合戦」などを読んでみた。
半年経つとかなりディテイルも忘れているし、
文体とか興味とかもずれてくるので自分が書いたものだがわりと新鮮に読める。

読んでみるとそれなりに面白い。
アブドゥル・ラーマンとかその娘のナディアなんて脇役は自分でもすでに忘れていたが、
こういうふうに登場させてこういうふうに描写する以外方法ないんじゃないかとおもう。
問題なのはアブドゥル・ラーマンというものすごくマイナーなシチリアの海賊を登場させることにあって、しかも彼は実在の人物であり、そこから大きく逸脱するような書き方は私はしたくないということにある。
私自身はアブドゥル・ラーマンはそのままで十分魅力的な人物に思えるが、
一般の日本人にはそうではあるまい。

「江の島合戦」にしてもこのネタで主人公を太田道灌に書くならこういう書き方をするしかない、
というか、
これより面白くはなかなかならんと思うのだが、
なにしろ「江の島合戦」という超マイナーな局地戦の話であり、
登場人物が小山氏とか宇都宮氏とか結城氏とか里見氏みたいなめちゃくちゃ関東ローカルで、
戦争自体地味で盛り上がりもなく、
そこがまた味なんだが、
一般受けするはずもない。

で、半年くらい前の私は、
ほかにも「人斬り鉤月齋」などいろんなものを書いてみて、
どこかで普通の人の興味をひかないかな、
当たりがあればそこは連載していこうってことを試行錯誤してたと思うんだが、
今や万策尽きた。
どこも当たらないのだ。
つまり、私の場合、四十年くらいの読書歴があり、
他人の本で読みたいものがなくなったので、自分が読むために小説を書き始めたようなところがあり、
自分が面白くて他人も面白ければ売れるんじゃないかという期待もあり、
少なくとも自分にとって面白い小説はかけるようになったと思うんだが、
自分に面白い小説と他人が面白いと思う小説にはほとんど接点がない、
もしくは、
潜在需要はあるかもしれんが、それを売る方法がない、
というところで行き詰まった。

自分が面白いと思うものを書くだけじゃだめなので、
やはり編集者とか出版社のような他者がなくてはならない、
少なくとも、私の場合は書いたものが直接読者に受け入れられることは考えにくい、
ということなわけだ。

で、書きたいものは今までどおりkindleで出したりブログに書いたりしていけば良いかもしれんが、
それ以外のところをどうしようかというのが問題だ。

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