山茶(やまちゃ)というのが九州や中国地方には自生していて、焼き畑などやるとまず山茶が発生する、
播州では、山茶を根元から切って持ってきてその葉を干して煎じて飲む、
明恵が栂尾に茶を植えたなどというのは、中国伝来の茶の木を植えたのではなく、
中国の喫茶のやり方を広めただけだなどと柳田国男は言っている。
茶の木は、焼き畑などで焼き払っても根が生きているので、
すぐに再生するらしい。
山茶は日本のかなり広い範囲に自生しているものらしい。
明恵は栄西から茶の種をもらった、栄西は南宋から茶の種をもたらした、
などと言われているのだが、たぶんそれは事実ではない。栄西は喫茶というか、
茶の若葉を摘んで抹茶にして飲むという飲み方を日本にもたらしたのだろう、と思う。
日本固有の茶の木があったかどうかはわからないが、
大陸から渡来したとしても、
栄西よりよりかずっと以前に日本に来ていたのだろうと思う。
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