四天王に踏まれている邪鬼だが、これは夜叉とも言い、
インドでは男はヤクシャ、女はヤクシー、もしくはヤクシニーと言う。
それで仏教が始まってしばらくの間は仏像はなかったが、バラモン教の神像はあったようだ。
釈迦が出家する(密かに城を出る)ときに馬の蹄の音がしないように蹄を持ち上げているのがヤクシャであり、
この頃からすでにヤクシャは踏まれていたということになる。
また、ヤクシャは建造物を支える像としても作られている。
四天王に踏まれている邪鬼が笑っているように見えるのはヤクシャがそもそも笑っている神像だからではなかろうか。
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