homeland 8

昼は暑くて明け方は寒い。飯をくうと暑い。暑かったり寒かったり忙しい時期だ。

割と時間的に余裕が出てきたのと、amazon prime で homeland が見れるようになっていたので、homeland の最終シーズン 8 を改めてみてみた。ディテールはだいぶ忘れてたし、飛ばしてみたところもあったようでかなり楽しめた。最終シーズンにふさわしいすばらしい出来だった。

ただ一つ非常に違和感があったのは、アフガニスタンにある米軍に空爆されて死んだ人の墓標に2014とキリスト教暦の年が書かれていたことだ。まさかキリスト教徒の墓ではあるまい。逆に、キリスト教徒に殺された人の墓だ。現地人には現地の言葉をしゃべらせておきながら、うっかりボロを出したなと思った。アメリカやフランスなど、普通のキリスト教国のテレビドラマがそうした間違いをおかしても全然普通なのだが、homeland は違う。キリスト教とイスラム教の軋轢というものをテーマにした話なのに、これは無いよなと思った。

話のもって行き方として少し、いやかなり強引だなと思ったのは、キャリー・マティソンがアメリカ合衆国大統領にアフガンで停戦を宣言するよう提案するところまではよかったが、そこからさらに大統領自身の判断で前線基地まで軍用ヘリで出かけ、そのヘリが故障して墜落し、アメリカ大統領もアフガン大統領も死んでしまう、という、ほとんどまったくあり得ない設定が使われているところか。いくら話を盛り上げるためとはいえちょっと作りすぎという感じがする。副大統領とその側近の設定やら、CIAアフガン支局長の設定もかなり強引だ。作り話に、作りすぎだと批判するのもおかしいといえばおかしいんだけど。いくら作りすぎていても例えば blacklist にはこんな批判はしないだろう。たかがアメリカのテレビドラマに野暮だというだけだ。それだけまあ私はこの homeland というドラマを画期的な、よくできた作品だと評価しているともいえるが。

ま、しかし日本でキリスト教暦を西暦と呼んでいることも変だ。西アジア発祥のイスラム暦も、ユダヤ暦も日本から見れば西暦なのだけれども。

homeland などみていると、CIAやFBIの職員なんかにはなりたくないなと思う。心静かに、人と関わらず余生を送りたい。ああいうものは作り話だと思ってみるからみれるのであって、いちいち感情移入していたら疲れ果ててしまう。

春の雪 外伝

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