良寛の歌

良寛の歌は僧侶らしい静かな美しい歌だ。
明らかにわかるレベルの差。

> あしびきの深山を出でてうつせみの人のうら屋に住むとこそすれ

> しかりとてすべのなければいまさらになれぬよすがに日を送りつつ

> はなかつみかづにもあらぬしづが身を長くもがもと祈る君はも

はなかつみと数がかけてある。
明らかに万葉調が見てとれる。
しかし武士のような勇ましさはない。

> 深山木も花咲くことのありといふを年経ぬる身ぞはるなかりける

> 年月の来むと知りせばたまぼこの道のちまたに関据ゑましを

このクオリティの高さはすごい。すべてただたまたま開いた一ページの中にある歌なのだが。
すごいな。
こういう歌が詠みたいとさえ思う。

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