寺門静軒、成島柳北

前田愛著『成島柳北』を読み始める。かなり固い文体だが、面白そうだ。

寺門静軒著『江戸繁昌記』。めちゃくちゃ面白い。たとえば、「金竜山浅草寺」。

> 都下、香火の地、浅草寺をもって第一となす。肩摩甑撃、人の賽詣、未だかつて一刻の間に絶えず。雷神門、正南に面す。丹碧こもごも輝き、甍楹すこぶる盛んなり。

今の浅草の情景と、まったく同じだ。それが天保年間の文体で書かれている。すごくぞくぞくする。

成島柳北著『柳橋新誌』。これも良い。すごく良い。

> すなわち、今の柳橋は、また深川の死灰再び燃ゆるものにして、その盛、ほとんどその旧に継ぐといふ。ああ、今にしてその盛を記せずんば、すなわちまた五十年を過ぎ、いづくんぞ知らん、凋零して今日にしかざるを。

ああ、柳橋。

柳北詩文集。

雨余の樹色、清きこと沐するが如く
蒲扇葛巾、涼、掬すべし
翠柳街頭、月半稜
児童相い伴ひて蝙蝠を呼ぶ

雨が降った後の樹木の色は沐浴したように清らかだ。
ガマの葉で作った扇子と葛の布で作った頭巾を夜店に買って納涼する。
翠の柳、街頭の空には、半月が浮かんでいる。
こどもたちは連れだってコウモリが飛ぶのを騒いでいる。

うーん。すばらしいねえ。

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